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HDDの選び方 ~ 使い方に合ったHDDを選び

今回は、PCの記憶装置としてポピュラーなハードディスクドライブ(HDD)の選び方について紹介します。

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HDDドライブのスペックとして特に意識されるのは、GBやTB単位で表記される記憶容量と、ディスクの1分間の回転数を示す「rpm」でしょう。前者はそのままHDDの記憶容量であり、後者はデータの転送速度などに影響する数値です。

基本的には、必要な容量と、パフォーマンスが必要なら回転数の高いHDD(7200rpmなど)を選べばよいということになりそうなのですが、出来るだけ安定したパフォーマンスを長期に渡って発揮することを期待するなら、HDDは用途に合わせて製品のブランドを選択する必要があります。

現在、HDDメーカーは、同じ容量、同じ回転数でありながら、異なるブランドのHDDをラインナップしています。これは、ブランドごとに製品の特性が異なっているためです。

HDDの特性によるブランド分けを大別すると、一般ユーザー向けの「デスクトップ」、RAID構成やNAS向けに最適化された「NAS」、データセンターやワークステーション向けの「エンタープライズ」の3種類が挙げられます。

●デスクトップ HDD
一般向けだけあって、容量単価が安いHDDです。基本的に単体かつ1日数時間程度の利用を想定して設計されており、複数台のHDDをまとめるRAIDや、NASに組み込んでの24時間連続稼働などは推奨されていません。
●NAS HDD
ネットワークストレージ(NAS)での利用を想定して設計されたHDDです。複数台のHDDをまとめて利用するRAID構成に対応し、24時間365日連続での稼働を想定しています。
●エンタープライズ HDD
データセンターやサーバー、ワークステーションなどでの利用を想定した高信頼性HDDです。24時間365日連続稼働、RAID構成をサポートし、デスクトップや一般向けのNAS HDDよりも高い耐久性を持ちますが、容量単価はかなり高めです。

これらの特性で特に重視したいのが、RAIDへの対応と、24時間365日稼働のサポートです。

デスクトップ HDDでもRAID構成やNASへの組み込みが出来ないという訳ではありませんが、特性と異なる用途での使用は、HDDの寿命を縮め、パフォーマンスを十分に発揮できない結果を招く場合があります。

一般的なPCのシステムドライブやデータ用ならデスクトップ HDDでも問題ありませんが、RAIDを構築する場合や、NASに組み込む場合はNAS HDD。さらにパフォーマンスや信頼性が必要とされる用途にはエンタープライズ HDDという具合で、用途とHDDの特性が一致するように選ぶことをおすすめします。

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