PCのメイン基板であるマザーボードには、さまざまなパーツと接続するためのインターフェースが多数搭載されています。今回はデータの保存やOSのインストール先であるSSDやHDDと言ったストレージデバイスとマザーボードをつなぐ、主要なインターフェースについて紹介します。
●SATA(Serial ATA)
一般向けのSSDやHDDの他、光学ドライブの接続にも用いられる、もっとも広く普及しているインターフェースです。インターフェースの規格としては、世代を指して「SATA II」や「SATA III」と呼ばれていた時期もありましたが、最近は「SATA 6Gbps」「SATA 3Gbps」など、最大転送速度で記載されることが多くなっています。
●SATA Express
SATAの後継規格として策定された、PCI
Expressをベースにした次世代のインターフェースです。転送速度は10Gbps~16Gbps程度と高速で、現在のマザーボードにはSATA
6Gbpsポートとコネクタを共有する形で実装されています。ただし、本規格に対応したストレージデバイスはほとんど存在していません。
Expressをベースにした次世代のインターフェースです。転送速度は10Gbps~16Gbps程度と高速で、現在のマザーボードにはSATA
6Gbpsポートとコネクタを共有する形で実装されています。ただし、本規格に対応したストレージデバイスはほとんど存在していません。
●M.2スロット
PCI Express、SATA 6Gbps、USB3.0、3つの規格を備えたモバイル向けの次世代インターフェースです。一口にM.2スロットと言っても、スロットの切り欠きの位置、接続バス、対応カードサイズなどの違いにより、使えるカードが変わってきますが、デスクトップ向けマザーボードに採用されているM.2スロットは、主に「Key M」と呼ばれるPCI Express x4およびSATA接続をサポートするタイプで、M.2対応SSDの接続に用いられます。
PCI Express接続時の転送速度は10~32Gbps程度となっていますが、マザーボードによって使用するPCI Expressの世代やレーン数の違いにより速度が異なります。
まとめ
最も広く普及しているSATAは、PCのストレージ構成のを考えるうえで基本となるインターフェースです。
より高速なSSDを利用したい場合はM.2スロットの活用を検討することになりますが、マザーボード毎に、使えるカードサイズ、最大転送速度が異なり、場合によってSATAや拡張スロットと排他利用となっている場合があります。
M.2スロット周りの仕様は、メーカーページのスペック一覧でもはっきりわからない場合が多いので、メーカー製品ページよりマニュアルをダウンロードして確認することをお勧めします。