パーツの選び方

用途別のおすすめメモリ容量(2017年1月版)

パソコンを構成するパーツの中でも主要な部品の一つであるメインメモリ。

今回はこのメインメモリの容量について、用途別におすすめのスペックをご案内いたします。パソコンの自作をお考えのお客様、あるいはBTOパソコンをご検討いただいているお客様は、ぜひ今回の内容を参考にしていただければと思います。

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【ウェブ、メール閲覧、オフィス用PC】  8 ~ 16GB

これから自作PCを構築するなら、8GBは最低限搭載しておきたいメモリ容量です。

インターネットに接続する回線速度が向上した現在、ウェブ上で公開される動画や画像のサイズは大きくなっており、そうしたウェブサイトをより快適に閲覧するため、ウェブブラウザは積極的にメモリを活用するようになりました。予算的に厳しいという訳でなければ、16GBを目標にすると良いでしょう。

【ゲーミングPC】 16GB ~

近年、AAA級ゲームタイトルでは8GB以上のメモリ容量が求められるようになりつつあります。

ゲームを楽しむことを目的に構築するPCでは、十分な余裕を確保するため、その倍となる16GBを目安にすると良いでしょう。

【イラスト制作、写真編集用PC】 16 ~ 32GB

Photshopをはじめ、画像を扱うアプリケーションでは、作業性を向上させるためにメインメモリを積極的に活用します。

近年、モニターの高解像度化や、デジタルカメラのイメージセンサーの高画素化に比例して、PCで扱う画像ファイルのサイズは大きくなっており、編集時にファイルを展開するために必要なメモリ容量も増加しています。画像を扱うことを想定したPCを自作するなら、最低でも16GB、出来れば32GBは搭載したいところです。

【動画編集用PC】32GB ~

最新の動画編集用アプリケーションでは64bit化が進んでおり、編集ファイルやレンダリングしたプレビュー映像をメモリ上に置くことで、作業性が向上しています。

また、動画編集の方法は人により千差万別ですが、動画、画像、音声など、複数の要素を組み合わせて動画編集を行う環境では、動画編集ソフトだけでなく、各要素の編集に特化した編集ソフトを複数同時に使用することも珍しくありません。

以上を考えると、動画編集用PCのメインメモリは、単に動画編集ソフトが必要とする分だけでなく、他のアプリケーションを同時に立ち上げても十分に余裕のある容量にすべきです。現在のメモリ価格なら、32GB以上のメモリを搭載しても損はしないでしょう。
●大は小を兼ねるメモリ容量、不足は致命的。
以上、用途別におすすめのメモリ容量と、その根拠をご紹介しました。

メモリ容量というスペックは、不足しない限り問題のないものですが、もしメモリ容量が不足する事態に陥るとPCのパフォーマンスが著しく低下したり、メモリ容量を解放するためにアプリケーションを閉じる必要に迫られることになります。つまり、メモリ容量は、使いきらないこと=余らせることを前提に決めるべきなのです。

メモリ容量が足りないと問題ですが、余っている状況は健全です。メモリ容量が多くても困ることはないので、コストが許す限りにおいて、大容量のメモリを搭載して問題ありません。他のパーツとの費用バランスを考えながら、十分余裕が見込める容量を目指してメモリ容量を選びましょう。

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