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デスクトップ向けIntel Coreプロセッサー(14世代)の紹介【Raptor Lake-S Refresh】

 今回は、Intel最新のデスクトップ向けCPU「Intel Core プロセッサー(14世代)」を紹介します。

LGA1700対応CPU「Intel Core プロセッサー(14世代)」

 デスクトップ向けCPUであるIntel Core プロセッサー(14世代)は、Raptor Lake-S Refreshとも呼ばれるLGA1700向けのCPUで、従来の第13世代Coreと同じ設計と製造プロセスを採用しつつ、製造品質の向上による高クロック化や、一部製品のコア数増加を果たしています。

 Intel Core プロセッサー(14世代)にラインナップされている製品は、第13世代および第12世代Coreで採用されてきたLGA1700ソケットに対応しており、14世代対応BIOSを導入することによって、既存のIntel 600/700シリーズチップセット搭載マザーボードで利用可能です。

 2023年10月に第1弾製品としてアンロック仕様のKモデル6製品が発売され、2024年1月には通常仕様のCPUが発売されました。一般向けに販売されている製品ラインナップは以下の通りです。

14Gen-Core i9
14Gen-Core i7
14Gen-Core i5
14Gen-Core i3
14Gen-Intel P

ゲーム用途ではL2キャッシュ容量に注意

 第13世代Coreと同じ設計と製造プロセスを採用しているため、基本的にはクロック向上分の性能向上を期待することになる14世代のCoreプロセッサーですが、Core i7に関しては13世代の「Pコア8基+Eコア8基」という構成から「Pコア8基+Eコア12基」に変更されているため、Eコアが4基増加した分のマルチスレッド性能向上が期待できます。

 Core i7以外のラインナップについては13世代に近いものとなっているのですが、ゲーム用途を想定してCPUを選択される場合は、CPUのL2キャッシュ容量にご注意ください。

 基本的に、L2キャッシュ容量が大きいCPUの方がゲーム(特に高フレームレート環境)で高いパフォーマンスを発揮するのですが、Core i5-14500以下のCPUに関してはCPUコア1基あたりのL2キャッシュ容量が少ない仕様となっており、特にゲームではこれが不利に働く場合があります。

 Core i5に関しては、上位製品が6Pコア+8Eコア/20スレッドCPUであるのに対し、下位のCore i5-14400/同Fは6Pコア+4Eコア/16スレッドCPUとなっており、同じCore i5ブランド内でCPUコア構成の異なるCPUが混在しています。購入前にCPUの仕様を十分に確認して、買い間違えのないようご注意ください。

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