本日は、NVIDIAがラインナップに追加したプロフェッショナル向けGPU「RTX A1000」と「RTX A400」について紹介します。
プロフェッショナル向けGPUのローエンドモデル
NVIDIAのRTX A1000とRTX A400は、Ampereアーキテクチャを採用するプロフェッショナル向けGPUのローエンドモデルです。
製造プロセスについては公開されていませんが、Ampereアーキテクチャに準拠しているため、第2世代のRTコア、第3世代Tensorコア、第7世代のNVENCなどを搭載しており、従来のローエンドGPUより生成AI性能やレイトレーシング処理性能が向上したとされています。
実は「最新世代」ではないRTX A1000/RTX A400
ここで注意したいのは、RTX A1000とRTX A400が最新設計のGPUでは無いという点です。
両GPUの発表は2024年の4月なのですが、AmpereアーキテクチャはGeForceでは一世代前の「GeForce RTX 30シリーズ」に採用されていた設計です。
現行のGeForce RTX 40シリーズやNVIDIA RTX Adaシリーズに採用されているAda Lovelaceアーキテクチャでは、更に1世代進化したRTコアやTensorコア、AV1エンコード対応の第8世代NVENCといった新機軸が導入されていますが、Ampere世代のRTX A1000やRTX A400ではこれらを利用することはできません。
あくまで新製品が展開されていなかったプロフェッショナル向けGPUのローエンドを拡充するための新製品という位置づけの製品であり、本当に生成AIやレイトレーシング性能を重視されるのであれば、最新設計であるAda Lovelace世代のGPUを選択するべきでしょう。