Intelの新世代デスクトップ向けCPU「Core Ultra 200Sシリーズ (Arrow Lake-S)」に、通常モデルが追加されました。今回は、Non-Kモデルとも呼ばれる通常版Core Ultra 200Sシリーズを紹介します。
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PBP=65W版と35W版が追加されたArrow Lake-S
Arrow Lake-SことCore Ultra 200Sシリーズは、CPUソケットにLGA1851を採用したIntelのデスクトップ向けCPUです。
新たにラインナップに追加された通常モデルとは、オーバークロック機能が制限されたCPUのことで、オーバークロックに対応する「Kモデル」との対比でNon-Kモデルとも呼ばれます。Core Ultra 200Sシリーズの通常モデルは、電力指標のPBP(Processor Base Power)が65Wの「無印版」と、35Wの「Tモデル」が用意されています。
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通常モデルでも共通しているCore Ultra 200Sシリーズの特徴として、13TOPSのAI演算性能を持つNPUが搭載されているほか、合計24レーンのPCIe(PCIe 5.0=20レーン + PCIe 4.0=4レーン)や、DDR5-6400対応のメモリコントローラを備えています。また、USB4 40Gbpsの上位互換規格であるThunderbolt 4コントローラもCPUに統合しております。
2月初頭時点では、下位モデルであるCore Ultra 5の235、225、225Fの3モデルが発売されており、残りのPBP=65W版に関しては順次CPU単品での発売が予定されています。なお、Tモデルに関してはBTO PCなど組み込み向けでの流通が予定されているようです。
現状では先行発売されたKモデルに対してコストパフォーマンスが悪いため注目度は低い通常モデルですが、今後価格の適正化が進めば、先進的かつ多機能なLGA1851プラットフォームに対応するCPUとして存在感が高まる可能性はあるでしょう。
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