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DDR5 96GBキットが64GBキットより安い! 価格逆転現象発生中

最近のメモリ価格改定で、ちょっと変わった現象が起きています。

一部のモデルで、32GBキット(32GB×2)よりも48GBキット(24GB×2)が安い、64GBキット(32GB×2)よりも96GBキット(48GB×2)のほうが安い――つまり容量が大きいほうが安く買えるという逆転現象です。

メモリ購入を検討されている方にとっては見逃せないタイミングなので、価格データと背景をまとめてみました。

逆転現象が起きているのはCL28・CL26の低レイテンシーモデル

今回価格逆転が確認できたのは、G.SkillのCL28・CL26といった低レイテンシー(高性能)モデルが中心です。具体的な価格を見てみましょう。

容量・構成モデル名総額1GB単価
32GBキット(16GB×2)F5-6000J2636H16GX2-TR5NS226,200円7,068円
48GBキット(24GB×2)F5-6000J2636H24GX2-TR5NS184,100円3,835円
容量・構成モデル名総額1GB単価
64GBキット(32GB×2)F5-6000J2636H32GX2-TZ5NR442,400円6,912円
96GBキット(48GB×2)F5-6000J2636H48GX2-TZ5NR370,100円3,855円

※価格は執筆時点の参考値です。購入前に最新価格をご確認ください。

同じCLレイテンシー・同じシリーズにもかかわらず、48GBキットや96GBキットのほうが安いという結果になっています。CL26モデルの1GB単価で比較すると、96GBキットは64GBキットに対して約45%も割安という計算です。

こんなことある? 価格は間違いではなのか?

原因は、キットを構成しているDRAMチップそのものが異なるためです。16GB/32GBモジュールと24GB/48GBモジュールでは、内部で使われているDRAMの構成が違い、24GB/48GBモジュールを構成するDRAMのほうが現在の調達価格が安くなっていることが、この逆転現象の背景にあります。

DDR5世代からは、32GB/64GBのような従来からある「2のべき乗」の容量に加えて、24GB/48GBといった非バイナリ容量のモジュールが登場しました。この構成の違いが、需給バランスやDRAMの調達コストに影響を与え、結果として容量が大きいほうが安いという逆転現象につながっていると考えられます。

この24GB/48GBメモリの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。

1GB単価で見ると32GBキットのCL30モデル並みのお得感

興味深いのは、この48GB/96GBキットのCL26モデルの1GB単価が、32GB/64GBキットのCL30モデルの1GB単価とほぼ同水準まで下がっているという点です。つまり、

  • CL28・CL26という高性能な低レイテンシー品でありながら
  • 価格水準はワンランク下のCL30モデル並み
  • しかも容量は多い

という、かなりお得な組み合わせが成立していることになります。もともと、G.SkillのCL26/CL28の低レイテンシー品の価格設定は高額のため、価格を見ただけでは決して安いとは思いません。ですがCL28・CL26モデルを検討している方は、48GBキット(24GB×2)、96GB(48GB×2)キットもあわせてチェックしてみる価値があります。より安い価格で、プラスの容量が手に入る計算です。

注意点:すべてのモデルで起きているわけではない

一方で、CL30やCL36といった標準的なレイテンシーのモデルでは、従来どおり32GB/64GBキットのほうが安い状態が続いています。

今回の逆転現象は、あくまでCL28・CL26クラスの低レイテンシーモデルに限定して見られる傾向です。「大容量キットなら何でも安い」というわけではないので、購入前にはモデルごとの価格をきちんと比較することをおすすめします。

対象の製品

現状はDDR5-6000のCL26、CL28モデルにこの傾向が顕著に出ています。以下の製品が安くなっているメモリです。

DDR5-6000 CL26 48GB(24GB×2)

DDR5-6000 CL28 48GB(24GB×2)

DDR5-6000 CL26 96GB(48GB×2)

DDR5-6000 CL28 96GB(48GB×2)

またDDR5-6000ほどの価格差はありませんが、一部DDR5-6400モデル、またDDR5-8000にもこの傾向がありますので、気になる方はチェックしてみてください。

※なお、現在納期が2~4週間となっていますが、7/26中にご注文確定しているものは2週間ほどで出荷できる予定です。

まとめ

  • DDR5-6000のCL28・CL26の低レイテンシーモデルで、48GB/96GBキットが32GB/64GBキットより約45%も1GB単価が安い逆転現象が発生
  • 原因は16GB/32GBモジュール用と24GB/48GBモジュール用でDRAMの調達コストが異なるため
  • 48GB/96GBキットのCL26・CL28モデルの1GB単価は、ワンランク下のCL30モデル並み
  • CL30・CL36モデルでは逆転は起きておらず、依然として32GB/64GBキットのほうが安い

この価格逆転がいつまで続くかは不透明です。低レイテンシー・大容量メモリを検討している方にとっては、狙い目のタイミングと言えそうです。

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