電源ユニットには、接続コネクタごとのケーブルを備えていますが、一定グレード以上の電源ユニットでは、電源の本体からケーブルを着脱が可能なプラグイン(モジュラー)方式が採用されています。今回はこのプラグイン方式の電源ユニットで見落としがちな注意点を紹介します。
プラグイン方式の電源ユニットは、PCの動作に必要な電源コネクタを備えたケーブルのみを電源ユニットに取り付け、それ以外のケーブルを取り外しておくという使い方ができます。
これにより、すべてのケーブルを電源ユニット内部で接続している「直出し方式」の 電源ユニットでは邪魔になる未使用ケーブルをPCケース内に収める必要がなくなるため、PCケース内部の配線をすっきりと綺麗にまとめやすいというメリットがあります。
また、ケーブルをあらかじめマザーボードなどに取り付けてから組み込むということも可能なので、組み立て時の配線が容易になるというのも魅力的です。
●プラグイン方式の電源ユニットは「奥行き」に要注意!
とても便利なプラグイン方式の電源ユニットですが、電源ユニットを選ぶ際に注意したいのが電源ユニットの「奥行き」です。
プラグイン方式の電源ユニットの多くは、 ケーブルを着脱するためのコネクタを電源ユニット本体に備えています。機種によって差はありますが、このコネクタ部分の存在によって、電源ユニットの奥行きは、製品のスペックより20mm前後長くなります。例えば、奥行140mmのプラグイン電源の場合、コネクタ部分を含めると実質160mm程度の奥行きとなるといった具合です。
ここで問題になるのが、PCケースが「対応電源ユニット」としてスペックに記載している電源ユニットの「奥行き」に、プラグイン電源のコネクタ部分を想定していない場合が少なからず存在するという点です。
大型のタワーケースであれば、大体の場合は奥行きの長い電源ユニットにも対応しているため、問題になるケースは少ないのですが、最近人気の「ATX電源が搭載できるMini-ITX専用ケース」で、「奥行き140mmまで対応」などと記載されている場合、奥行き140mmのプラグイン電源ユニットは搭載できないことが少なくありません。
小型のPCケースにプラグイン方式の電源ユニットを組み込む場合、PCケースの対応電源ユニットの奥行きに対し、少なくとも20mm程度の余裕は見たほうが良いでしょう。
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