パーツの選び方

電源ユニットの選び方 ~電源ユニットの「出力(ワット数)」について

電源ユニットにおいて、もっとも重要なスペックが「出力(ワット数)」です。
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電源ユニットは「500W」や「700W」といった数値を製品名などに含んでいることが多く、これが電源ユニットの「総出力」です。電源ユニットの総出力とは、電源ユニットがPCパーツに供給可能な電力の上限です。

電源ユニットは出力の上限まで電力を安定して供給する能力を持っており、出力の大きな電源ユニットほど、消費電力の大きなPCパーツを多数取り付けることができます。

たまに勘違いされますが、700Wの電源ユニットを搭載したPCが常時700Wの電力を消費しているという訳ではありません。PCが消費する電力は電源ユニットの出力ではなく、PCパーツの消費電力と、電源ユニットの変換効率によって決まります。

電源ユニットは総出力を超える電力を安定して供給する能力は持っていません。このため、電源ユニットの総出力がPCパーツの消費電力を下回っている場合、安定した動作は望めず、最悪の場合、電源ユニットが破損してしまいます。
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このため、電源ユニットを選ぶ際は、PCパーツの消費電力に対して確実に余裕のある容量を選択しなければなりません。
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反対に、PCパーツの消費電力に対して、電源ユニットの出力が過大な場合、電源ユニットの変換効率の面で不利になる場合があります。電源ユニットの変換効率が最も高くなるのは、50~60%程度であるため、ここから大きく外れると、消費電力がやや高くなることがあります。

もっとも、わずかに消費電力が高くなる程度のデメリットであり、破損のリスクがある出力不足とは問題の大きさが異なります。

電源ユニットの出力には今回紹介した「総出力」の他に、12Vや5Vなど出力電圧毎の「出力」がスペックとして定められています。これらの数値もかなり重要なスペックとなっていますが、今日のところはまず、PCパーツが消費すると想定される電力に対し、電源ユニットの総出力は十分余裕をもって上回っているべきであるということを覚えていただければと思います。

当店のBTOパソコンではPCの運用に合った電源をコストも考慮した上で選択していますが、ご希望の製品があれば構成を変更することも可能ですのでお問い合わせください。

OVERCLOCK WORKS BTOサイト
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