Broadwell-EでのDDR4-3200はCPUの耐性に注意

当店ではハイクロックメモリの検証をよく行います。BTO　PCや3点セット販売でも、事前に安定度のチェックを行っているほか、新しいメモリとプラットフォームでのテストも行っています。

X99プラットフォームでBroadwell-Eが発売となり、メモリもDDR4-3200の128GBという高クロック、大容量というシステム構築が可能となりました。

ですが、高クロック＋大容量のメモリはCPUのメモリコントローラーの負担が大きくなります。
DDR4-3200をXMP設定で動作させると、CPUのメモリコントローラー周りの電圧をそれなりに上げる設定になっているようで、CPUの発熱も上がります。CPUをオーバークロックしなくてもメモリのXMP設定でもCPUの発熱が変わってきますので、CPUクーラーはしっかり冷えるものを選択してください。

Broadwell-E＋DDR4-3200 128GBという組み合わせをいくつか検証してきましたが、CPUの耐性不足で安定動作しない個体も存在することがわかりました。128GBは16GBモジュールを8枚という構成ですが、枚数を減らしたり、クロックを下げたりすると問題なかったため、CPUのメモリコントローラーの耐性がDDR4-3200 16GBの8枚挿しに対応できなかったと考えられます。ちなみにこの検証ではCPUはOCしていません。

その後、CPUを変更し同じメモリでの検証したところ、問題ありませんでした。

メモリクロック耐性はBroadwell-Eは高いといわれていますが、DDR4-3200レベルになると、こういったCPUのメモリコントローラーの問題も起こり得ます。今のところ問題の起こる確率は高くありませんが、CPUの耐性は製造時期によって変わってきますので、一概にどれくらいの確率かは言えません。Haswell-EでもDDR4-3200はいける個体はあるものの、Broadwell-Eよりは問題が起きやすいかと思います。

もしご使用のパーツにて問題が起きてしまった場合は、CPUを買い替えるというのはコスト的に難しいと思いますので、メモリクロックを少し下げて運用されることをおすすめいたします。スペック通りの性能が出せないのは残念ではありますが、全体のパフォーマンスが大きく落ち込むことはありません。

ハイクロックメモリはCPUのメモリ耐性のマージン部分を利用しているため、こういった事例は実際に動作させてみないとわかりません。PC DIYならではの高パフォーマンスを実現するには多少のリスクもあります。

こういった問題がご心配の方は当店のCPU、マザーボード、メモリをセットとして3点セットをご利用ください。事前にチェックを行い出荷いたします。価格もセットでのお値引きを行っています。

また3点セットについての詳細は過去の記事もご参照ください。

→初期不良の切り分けはこんなに大変！？　3点セットでお悩み解消！

→ホントにお得な部分は価格以外にあり！？　当店のZ170、X99の3点セット

以下、Broadwell-EとDDR4-3200の3点セットです。

Core i7-6800K & DDR4メモリ[TRIDENT Z] & マザーボードセット

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