新CPUソケットであるSocket AM4を採用したRyzenは、多くの既存のCPUクーラーが取り付けられないという課題を抱えていましたが、徐々に高性能なCPUクーラーが利用できる環境が整ってきました。
今回は、前回のご案内(CORSAIR、Cooler Masterなど)から対応状況がアップデートされたメーカーについてご紹介いたします。
●サイズ
既存のCPUクーラーをSocket AM4とRyzenに対応させるためのリテンションキットが発売されました。対応CPUクーラーの違いにより2種類のリテンションキットがありますので、メーカーの対応リストを確認した上でお選びください。
AM4 マウンティングキット タイプA
AM4 マウンティングキット タイプB
●Thermaltake
AM4対応アップグレードキットの無償配布がスタートしました。対応CPUクーラーを購入していれば、代理店から申請することでリテンションキットの無償配布を受けられます。なお、無償配布には、購入店のレシートなどの「購入証明」が必要となります。
Thermaltake製CPUクーラー、AM4対応アップグレードキットの無償配布開始
●NZXT
サポート窓口に問い合わせることで、KRAKEN X42/52/62用のSocket AM4対応リテンションキットが入手できます。2017年4月1日以降に購入した場合は「無償」、それ以前に購入した場合は「有償(1,200円)」となっております。
2017.4.10 KRAKEN X42/52/62用のAM4ブラケットの提供について
空冷クーラーの取り扱いが豊富なサイズや、オールインタイプの水冷クーラーにリテンションキットを提供するNZXTやThermalrightのリテンションキットが入手可能となったことで、高性能なCPUクーラーをRyzenに使用可能となってきました。
これまでに登場した全モデルが倍率ロックフリーであるRyzenは、オーバークロックの楽しみが大きなCPUではありますが、安定した運用とCPUを発熱から保護するためには、高性能なCPUクーラーは必須です。Ryzenでオーバークロックにチャレンジされる方は、これらCPUクーラーメーカーの製品を選択されることをお勧めいたします。