パーツの選び方 自作PCの知識

SSDの耐久性や信頼性の指標となるスペックをご紹介

 今回は、SSDの耐久性や信頼性の指標となるスペックと、その意味をご紹介します。SSD選びの際に参考にしていただければ幸いです。

●TBW (Total Bytes Written)
SSDに対して書き込み(書き換え)が保証されているデータ量で、耐久性を示すスペックです。総書き込みバイト数とも呼ばれ、NANDフラッシュの書き換え寿命と関連しており、これを超えて使用した場合の動作は保証されません。そのため、製品保証期間内であっても、TBWを使い切った場合は保証の対象外としているメーカーもあります。

また、Tを接頭辞のテラとする「TeraBytes Written」の略として扱う場合もあり、PBW(PetaBytes Written)と表記されることもあります。
●DWPD (Drive Write Per Day)
「一定の期間(保証期間など)に、1日あたりドライブの全記憶領域を何回書き換えることができるか」を示す耐久性の指標です。一般向けSSDでは耐久性の指標としてTBWの方が主流ですが、エンタープライズ向け製品や一部のメーカーはDWPDを使用しています。

例として、保証期間が5年の1TB SSDで、DWPDが0.6であるなら、1日あたりの書き換え容量は約0.6TBで、TBW(総書き込みバイト数)は約1095TBとなります。
●MTBF/MTTF
MTBF(平均故障間隔)とMTTF(平均故障時間)は、いずれも故障が発生してから次の故障が発生するまでの時間を示す「信頼性」の指標です。「特定の製品の累計稼働時間を故障した製品数で割る」ことで算出した数値であるため、耐久性や耐用時間とは無関係です。

MTBFとMTTFの違いは、修理して再使用するか否か(修理して使用継続=MTBF、非修理=MTTF)の違いのみで、数字としての意味は同じものです。1000個の製品をそれぞれ100時間稼働させた際、故障した製品の数が1個であれば、MTBF/MTTFは10万時間となります。
intel_ssd_spec
▲【参考】Intel SSDのスペックページ表示。TBW、MTBFの記載が確認できる。

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