Intelのメインストリーム向けCPUは、ソケットにLGA1151を採用する第8世代Intel Coreプロセッサ(Coffee Lake-S)が担っており、6コア12スレッドCPUのCore i7を頂点に、Core i5、Core i3、Pentium Gold、Celeronがラインナップされています。
一方のAMDは、Socket AM4を採用するRyzen 2000シリーズを展開してます。
Ryzen 2000シリーズは、純粋なCPUである「Pinnacle Ridge」ベースのRyzen 7とRyzen 5と、GPUを統合したAPUである「Raven Ridge」ベースのRyzen 5とRyzen 3の2系統の製品がラインナップされています。
AMDの方がコア数の多いCPUをメインストリームに投入しており、Ryzen 2000シリーズの最上位CPUであるRyzen 7 2700Xは、Intel Core i7-8700Kや8086Kを凌ぐマルチスレッド性能を備えています。
一方のIntel製CPUはマルチスレッド性能で劣るものの、コアあたりの性能は同クラスのAMD製CPUを上回っている他、動画エンコードなどに用いられるAVX 2命令の実行効率でRyzenを上回っているため、ゲームやAVX 2命令を活用するH.265形式のエンコードなどでは、同価格帯のRyzenを凌ぐ性能を発揮する場合があります。
どちらが良いのかは用途によって判断が難しいところですが、H.264形式のエンコードやCGレンダリングなどマルチスレッド性能が問われる用途にはRyzenのコストパフォーマンスが光る一方、汎用的なPCには、コア性能が高くプラットフォームも洗練されている第8世代Intel Coreがより魅力的でしょう。