GeForce RTX 20 シリーズでは、GeForce GTX 10 シリーズのPascalから2世代進んだ最新アーキテクチャの「Turing」を採用しました。これにより、GPUの演算コアには、リアルタイムレイトレーシングを実現する新採用の「RTコア」と、1世代前のVoltaで採用された機械学習用コア「Tensorコア」が追加されています。
各レビューメディアのレビュー解禁まではリアルタイムレイトレーシングの影に隠れていたDLSSですが、既存のTAAより高画質かつ低負荷とあって、ゲーマーにとっても注目の機能となりそうです。
リアルタイムレイトレーシングもDLSSもゲーマーにとって注目の機能ではありますが、これらの利用にはゲーム側の対応も必須です。まだ「今後に期待」といったところでしょう。
一方で、純粋なGPUとしての実力は、GeForce RTX 2080が従来のウルトラハイエンドのGeForce GTX 1080 Tiに匹敵し、最上位のGeForce RTX 2080 Tiはそこからさらに高いパフォーマンスを発揮しており、新機能抜きでも高性能なGPUであることは間違いありません。
販売価格の高さと、併売されているGeForce GTX 10 シリーズとの価格差が気になるところではありますが、ゲームでの映像表現やパフォーマンスを他の何よりも重視されるのであれば、ぜひとも購入を検討したGPUと言えるでしょう。