2018年末版マザーボードの選び方として、今回は価格重視で選ぶマザーボード選びのポイントをご紹介いたします。
●ローエンドチップセットは玄人向け。低コスト狙いなら「B」チップセットがおすすめ
IntelのLGA1151やAMDのSocket AM4などのメインストリーム向けCPUソケットには、利用できる機能やインターフェイスが異なる複数のチップセットが提供されています。
提供可能な機能やインターフェイスの少ないチップセットほど安価であるため、チップセットのグレードが低いほどマザーボードの価格も安くなっています。では、価格重視で選ぶ場合、最もローエンドのチップセットを搭載したマザーボードを選べば良いのかというと、実はそうとも言い切れません。
現在、IntelのLGA1151向けのローエンドチップセットはH310、AMDのSocket AM4向けはA320が担っています。これらのチップセットは上位モデルよりも提供できる機能の制限が多く、特にIntelのH310はPCIeバスやチップセットとCPUを繋ぐDMIバスの世代も古いものとなっています。
安価であることは確かなローエンドチップセットですが、マザーボードの仕様もチップセットの機能に合わせて割り切った作りのものが多く、自作PCで利用する場合はチップセットの機能制限やマザーボードの仕様をよく理解した玄人ユーザー向けの製品となっています。
個人ユーザーが自作PCに用いるのに十分な機能を備えたマザーボードとしては、IntelのB360や、AMDのB450(B350)クラスのチップセットがおすすめです。これら「B」チップセットを搭載したマザーボードは費用対効果が高く、1万円前後でも高品質な部品を使った製品を選ぶことができます。