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第3世代Ryzen向けCPUクーラーの選び方

 本日は、AMDの第3世代Ryzen向けにCPUクーラーを選ぶ際、確認しておきたいポイントについてご紹介いたします。

●既存のSocket AM4対応CPUクーラーが使える第3世代Ryzen
 AMDの第3世代Ryzenは、第2世代Ryzen以前同様Socket AM4を採用しているため、既存のSocket AM4対応CPUクーラーが利用できます。

 また、CPUのTDPやパワーリミットなどの仕様が第2世代Ryzenを踏襲しているため、同じTDPの第2世代Ryzenを冷却できる実力を備えたCPUクーラーであれば、第3世代Ryzenを十分に冷却することができるでしょう。

●第3世代Ryzenは全モデルに純正CPUクーラーが付属
 第3世代Ryzenの特徴として、全てのモデルにAMD純正のCPUクーラーが付属しています。特に、Ryzen 7以上のCPUには、RGB LEDイルミネーション機能を備えたハイスペックなCPUクーラー「Wraith Prism with RGB LED」が付属しています。
Ryzen cpu cooler
 これらの純正CPUクーラーは、CPUを動作させる上で必要十分な冷却性能を備えています。このため、サードパーティー製のCPUクーラーを購入する場合は、純正クーラーを超える冷却性能や静粛性、省スペース性などを得ることが目的となります。

 まずは純正クーラーを使用してみて、そこで不満に感じた点を洗い出してみるのもおすすめです。

●定格で使うなら静粛なサイドフロー空冷、オーバークロックには水冷がおすすめ
 第3世代Ryzenは、現時点での最上位モデルである12コア24スレッドCPUのRyzen 9 3900XでもTDP105Wであり、ピーク消費電力も142Wでリミッターが掛けられています。

 これは120mm以上のファンを搭載した空冷CPUクーラーで十分に冷却できるレベルの発熱量であり、定格で第3世代Ryzenを利用される方には、ポンプ音が無く静粛な運用が可能なサイドフロー型空冷CPUクーラーがおすすめです。

 一方、オーバークロックなどで電力リミッターを外して利用される場合、複数のファンを搭載したハイエンド空冷CPUクーラーや、オールインワン水冷クーラーを検討することになります。

 特に、8コアを以上のRyzen 7やRyzen 9でオーバークロック運用を検討されている方であれば、240mm以上のラジエーターを備えたオールインワン水冷クーラーか、それ以上の冷却性能を備えたCPUクーラーを選択することを強くおすすめします。

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