今回は、消費税増税前のPCアップグレードをお考えの方向けに、2019年9月現在のNVIDIA製GPUおよびAMD製GPUのラインナップと選び方を紹介いたします。
NVIDIA製GPUのラインナップを確認
NVIDIAの最新GPUは、「GeForce RTX 20シリーズ」と「GeForce GTX 16シリーズ」の2系統の製品シリーズが展開しています。
両シリーズは、どちらも最新のTuringアーキテクチャを採用したGPUですが、GeForce RTX 20 シリーズがDirectX Raytracing(DXR)用アクセラレータ「RTコア」や深層学習用の「Tensorコア」といった新機軸を取り入れた高性能モデルであるのに対し、GeForce GTX 16シリーズは新機軸を搭載しない代わりにコストと省電力性能を重視したミドルレンジ以下の製品となっています。
AMDの最新GPUラインナップは以下の表のようになっています。 最新モデルは今年7月に登場したRadeon RX 5700シリーズで、この世代からゲーム向けに最適化した新たなマイクロアーキテクチャ「RDNA」を採用した「Navi」を採用しています。 Navi採用GPUは、製造プロセスに7nmプロセスを用いたことで省電力性も向上しており、従来のVega系GPUを大きく上回るワットパフォーマンスを実現しています。一方、旧来のVega系GPUは電力効率でNaviや競合に劣るものの価格自体が安いため、コストパフォーマンスの高さが魅力となっています。 今回は、コスト重視、快適性重視、画質重視の3パターンで、おすすめGPUを紹介します。 【コスト重視】フルHD(1920×1080ドット)以下でバトルロイヤルゲームを低コスト遊ぶ この2つのGPUであれば、性能面でややRadeon RX 570が有利な一方で、電力効率ではGeForce GTX 1650が大きく上回っています。消費電力の差は発熱量の差でもあるため、Radeon RX 570を選択する場合はPC内部の冷却により注意を払う必要があるでしょう。 【快適性重視】バトルロイヤルゲームの高フレームレート動作やAAAタイトルをプレイする 特に、GeForce RTX 2060やRadeon RX 5700であれば、現在リリースされているほとんどのゲームをフルHD解像度以上で快適にプレイすることができます。ゲーム性能を重視される場合、これらのGPUと、AMD製GPUのラインナップを確認
コスト・快適性・画質、重視する要素ごとのおすすめGPUを紹介
フォートナイトやApex Legendsといった近年に人気のバトルロイヤルゲームや、アクションシューティングゲームを遊べるビデオカードを出来るだけ低コストで入手されたい方には、1万円前半で買えるGeForce GTX 1650やRadeon RX 570が有力な選択肢となります。
バトルロイヤルゲームなどで100fps超えの高フレームレート動作や、大作ゲーム(AAAタイトル)を美しいグラフィックでプレイしたい方には、GeForce GTX 1660 ~ RTX 2060 SUPER、またはRadeon RX 590 ~ RX 5700 XTがおすすめです。
【画質重視】WQHD(2560×1440)以上の高解像度での動作や描画品質を追求する
GeForce RTX 2060 SUPER以上のGPUを選択すれば、高フレームレートでの動作はもちろん、フルHDを超える高精細な映像で最新のゲームを楽しむことが可能です。
またGeForce RTX 20シリーズはDirectX Raytracingによるリアルタイムレイトレーシングや、独自のアンチエイリアシング技術「DLSS」が利用できるため、これらの機能に対応したゲームでは他のGPUにはできない高品質な描画でゲームを楽しめます。