2019~20年冬シーズンのCPU製品ラインナップを「価格重視」「パフォーマンス」「ハイエンド」の3つに分類し、目的別に注目のモデルをご紹介します。今回は「価格重視」で選びたいCPUのご紹介です。
Core i5とRyzen 5以下が対象となる「価格重視のCPU」
IntelとAMDは、一般ユーザー向けのCPUとしてローエンドからハイエンドまで各7ブランドのCPUを展開しています。今回、「価格重視」のCPUとしてご紹介するのは、IntelのCore i5と、AMDのRyzen 5以下のCPUです。
価格重視の分類で対象となるCPUは、Intel製品が19モデル、AMD製品5モデル。一覧表を以下に用意しました。
今回はこの製品リストの中から、用途別に注目のCPUをご紹介します。
ウェブブラウジングなど軽負荷用途でコストを追求
PCの主な用途がウェブブラウジングやオフィスアプリの軽負荷な作業に限られる場合や、とにかく安くPCを構築したいという方には、AMDのAthlonやIntelのPentium/Celeronが選択肢となります。
2コア4スレッドCPUかつGPUも内蔵していながら7,000~8,000円程度で買えるPentium G5420やAthlon 3000Gです。どちらのCPUにも安価な対応マザーボードが販売されているので、トータルコストを抑えた自作が可能でしょう。
写真や動画の編集をするなら4コアCPU以上がおすすめ
デジタルカメラで撮影した写真や動画の編集などを行う方には、4つ以上のCPUコアを備えたCPUがおすすめです。IntelであればCore i3以上、AMDならRyzen 3 APU以上を推奨します。
1万円前半で購入できるAMDのRyzen 3 3200Gは特にコストパフォーマンスの高いCPUのひとつで、たまに写真の動画の編集をしたり、イラスト制作を行うという方におすすめです。
PCの主な用途が写真や動画の編集という方であれば、多少価格は高くなりますが、2万円中盤のCore i5-9600KFやRyzen 5 3600と、エントリークラスGPUの組み合わせがコストパフォーマンスに優れた有力な選択肢となります。
物理6コアがおすすめなゲーミング用途
ゲームが利用するCPUコアの数はタイトルによってまちまちですが、近年のゲームは4コア以上のCPUを利用するものも増えています。ミドルレンジクラス以上のGPUと組み合わせたいという方には、物理6コア以上を備えたCPUがおすすめです。
特に魅力的な選択肢となるのが、内蔵GPUを省略した代わりに低価格を実現しているIntelのFシリーズで、Core i5-9400FやCore i5-9600KFは、GeForce GTX 1650 Super以上のGeForce GTX 16シリーズなどとの組み合わせに好適です。
また、AMDの第3世代Ryzenもゲーミング性能は優秀ですので、Ryzen 5 3600やRyzen 5 3600Xも有力な選択肢です。こちらはスレッド数が多い分マルチスレッド性能にも優れているので、プレイ動画の編集などもこなしたいという方には、より魅力的な選択肢となるでしょう。