今回は、AMDが発表した次世代デスクトップ向けAPU「Ryzen 5000Gシリーズ」について紹介いたします。
Zen 3ベースのCPUを採用した新作APU「Ryzen 5000Gシリーズ」
最新APUとなるRyzen 5000Gシリーズは、モバイル版Ryzen 5000シリーズで採用されているAPUコア「Cezanne」をベースにしたSocket AM4向けのAPUです。
CPUコアがZen 3アーキテクチャベースに更新されたのが特徴で、前世代の「Renoir」よりも高いCPU性能を実現しています。一方、GPUコアには引き続きVegaアーキテクチャを採用しており、CU(コンピュートユニット)も増加していません。
対応メモリはDDR4-3200(2ch)で、内蔵PCI ExpressはGen 3のままとなっています。基本的には、前世代であるRenoirから、CPUアーキテクチャのみを刷新したAPUであると考えてよいでしょう。
製品ラインナップは、8コア16スレッドCPUと8CUのGPUを組み合わせた「Ryzen 7 5700G」と、6コア12スレッドCPUと7CU GPUを組み合わせた「Ryzen 5 5600G」の2モデルで、価格はそれぞれ359ドルと259ドル。アメリカでは8月5日発売予定となっています。
日本での発売日は未定ですが、ビデオカードを必要としないRyzen 5000Gシリーズは、コンパクトな筐体に強力なCPUを組み込みたい方に適したAPUとなります。ミニPCの自作に興味のある方は、AMDからの国内向けアナウンスに期待しましょう。