パーツの選び方 自作PCの知識

外部ストレージ選びのポイントは?

 今回は、PCに外付けする形で接続する外部ストレージのうち、外付けタイプのHDDとSSDの選び方を紹介いたします。

HDDとSSDの使い分け

 外部ストレージには、HDDを用いた製品や、SSDやUSBメモリのように半導体メモリを記憶素子に用いた製品が存在します。

 外付けタイプのHDDとSSDは、どちらも様々な製品が展開されていますが、HDDを用いた製品は容量単価が安く大容量であるのが強みで、SSDを用いた製品はデータ転送速度や耐衝撃性に強みを持っています。

 これらの特性から、衝撃を受ける可能性の高いポータブル用途や、ゲームのインストール用などに用いる外付けストレージにはSSD製品がおすすめで、PCのバックアップ用として速度よりも容量が重要な用途に用いる据え置きストレージにはHDD製品がおすすすめです。

複雑ながら互換性に優れたUSB規格

 外部ストレージ製品でもっとも多く採用されているインターフェイスはUSBです。現在はUSB 3.2の「Gen 1(5Gbps)」や「Gen 2(10Gbps)」に対応した製品などが数多く登場しています。

 USB 3.2までのUSB製品は、基本的に下位互換性を備えており、USB 3.2 Gen 2対応製品をUSB 3.1 Gen 1やUSB 3.0ポートに接続した場合、接続したUSBポートの上限速度に制限されるものの、使用すること自体は可能です。使用しているPCに合わせて、わざわざ古い規格を選ぶ必要はありません。

 なお、USB規格の速度(10Gbpsや5Gbps)は、あくまでインターフェイスの上限速度であり、実際にどの程度の速度でデータ転送が行えるのかは製品によって異なります。

便利だが使えるポートが限られているUSB Type-C

外付けSSD
▲バッファローのSSD-PH1.0U3-BC。USB Type-A/Type-C両方のケーブルが同梱されているモデル

 近年普及しているUSBのコネクタ規格「USB Type-C」は、Windows PCのみならず、スマートフォンなどでも利用できるコネクタとして注目されています。

 最近では、外付けストレージ機器にもUSB Type-Cを採用した製品が登場してきているのですが、PC側に接続するコネクタがUSB Type-Cしか用意されていない製品には注意が必要です。

 というのも、現在のPC、特にデスクトップ向けPCに用意されているUSB Type-Cポートは数が少なく、アクセスしやすいフロントパネルに搭載していない製品もめずらしくありません。据え置きで一台のPCでしか使わないということであれば良いのですが、ポータブル用として複数のPCで使う可能性のある外部ストレージには、USB Type-CとUSB Type-Aの両方で接続できる製品を選ぶことをおすすめします。

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