昨年末頃から、12GBのGDDR6メモリとGeForce RTX 2060を搭載したグラフィックカードが発売されています。今回は、GeForce RTX 30シリーズが主流のいまになって登場した、旧世代GPUの新モデルについてご紹介します。
VRAM容量とGPUコアが強化された「GeForce RTX 2060」
12GB版GeForce RTX 2060は、Turingアーキテクチャと12nmプロセスで製造されたミドルレンジGPUです。
従来のGeForce RTX 2060と比べると、VRAM容量が6GBから12GBに倍増したことに加え、GPUコアの演算コアもGeForce RTX 2060 SUPER相当に増強されています。
GPU価格の高騰と品薄に対応する旧世代の新モデル
ご存じの通り、2021年以来のGPU価格高騰と品薄によって、ゲームを楽しめる性能をもったGPUが入手しづらい状況が続いています。これに対応するために用意されたのが、旧世代ながらゲームを動かすのに十分なGPU性能を備えたGeForce RTX 2060です。
また、最近のゲームはVRAM容量への要求が高まっており、従来の6GBしかVRAMを備えないGeForce RTX 2060ではGPU性能に対してメモリが不足するため、容量を12GBに増量して新規投入されたものと考えられます。
性能的にはGeForce RTX 3060の下位に位置しています。マイニング性能が制限されていないためか、価格的にはGeForce RTX 3060と同程度の価格になっている製品が少なくありませんが、安価に入手する機会が得られたのであれば、購入を検討してみてはいかがでしょうか。