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Radeon PRO W6400はどういうGPU?

 AMDから、「Radeon PRO W6400」という名称のGPUが登場しました。今回はPROの名を冠する同GPUがどういった製品なのか紹介いたします。
Radeon Pro W6400

プロフェッショナル向けのローエンドGPU

 Radeon PRO W6400は、RDNA 2アーキテクチャに基づいて6nmプロセスで製造されたプロフェッショナル向けのローエンドGPUです。

 GPUコアには12基のコンピュートユニットを内蔵しており、768基のストリーミングプロセッサや、12基のRay Acceleratorを備えています。VRAMは4GBのGDDR6メモリで、64bitのメモリバスによって128GB/sの帯域幅でGPUと接続されています。

 バスインターフェイスはPCIe 4.0 x4で、電力指標であるTBPは50Wと低く、Radeon PRO W6400は補助電源無しで利用できるロープロファイル設計のグラフィックカードとしてデザインされています。

PRO W6400-spec

 「プロ向けGPU」ではあるものの、Radeon PRO W6400のGPUコアは、先日発売された「Radeon RX 6500 XT」よりも規模の小さなものですので、ゲームを含む3D描画にせよ、GPGPUにせよ、性能面で多くを望めるGPUではありません。

 クリエイター向けアプリや、CADなどのプロ向けアプリでの動作をより詳細にテストしてリリースされるRadeon PROシリーズ用ドライバ「Radeon PRO Software for Enterprise」が利用できることや、補助電源なしで利用できるロープロファイルグラフィックカードという点がRadeon PRO W6400の強みです。

 ただし、Radeon PRO W6400の実売価格は4.5万円前後となっており、一般的なPCとしての用途ではより高い性能が得られるRadeon RX 6500 XTの3万円前後よりもかなり高価です。購入の際には、Radeon RX 6500 XTとの価格差と、「プロフェッショナル向けGPU」や「補助電源なしロープロファイル」であることの必要性について、十分に検討されることをおすすめします。

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