さてCore 2 Extreme X6800の発売も開始され、DDR2需要も本格的になってきました。8月5日にCore 2 Duo発売があり、さらにこの傾向に拍車がかかると思われます。
ですが、いいDDR2メモリを選ぶのはかなり難しいと感じています。売る方がそう思うくらいですから、買われる方はなおさらではないでしょうか。DDR2-800以上ですと、1GB2枚のセットで3万円前後~7万円前後と価格差も大きくなっています。何が違うのか?など、少しでも選ぶ参考になればと思いポイントを紹介したいと思います。
最近のDDR2メモリの耐性については、当店も記事協力したOCTECHのレビューも参考にしてみてください。
●OCTECH DDR2パフォーマンス比較
http://www.octech.jp/modules/wordpress/p-42-page-1.html
DDR2メモリを選ぶために注意すべきポイントとしては
(1)どの対比で使うのか?……DDR1のころは1:1がメインだったが、それ以外の対比も重要になってくる
(2)どのクロックで使うのか?……OCしないなら~400MHzのクロックでもOK
(3)どのタイミングで使うのか?……CL3、4、5とDDR1より使える設定が豊富
(4)何Vかけるのか?……OCメモリは2.0V以上のスペックのものが一般的。マザーのメモリ電圧設定範囲もチェックすべき
(5)マザー耐性は十分か?……マザーによってはメモリのいい帯域のクロックでの動作させるのが難しい場合がある
など悩みどころはいっぱいあります。
最近の傾向としてDDR2-800以上のメモリは、ほとんどMicronチップが使用されているようです。Samsung、HynixのDDR2-800も出回り始めましたが、OCメモリとしてはやはりMicron強しといったところでしょうか。またMicronの中でも、高価なチップ、安価なチップがあります。高価というのはMicron MT47H64M8B6-25Eをはじめとする高耐性チップです。MT47H64M8B6-25EはDDR2-800 CL5 1.8Vというスペックで、Micronの新チップ。このチップの選別品がOCメモリに使われているようです。
さて、選び方ですが、3パターンの用途別に設定してみました(1GBメモリを紹介していますが、512MBも同型番に準じます)。
(A)CL3でなるべく高クロック……コア・オーバークロッカー向けで、スペック以上の性能を期待する。また倍率の高いCPUを使用する場合
G.Skill Extreme Series PC2-6400 GA 1GB×2 CL3-4-3-8 Dual Channel
OCZ DDR2 PC2-8000 Platinum XTC Extreme Edition Dual Channel 1GB×2
Team Xtreem PC2-8000(DDR2-1000) 1GB×2
(B)CL4,CL5で高クロック重視……ヘビー・ゲーマー、オーバークロッカー向け
G.Skill Extreme Series PC2-8500 HZ 1GB×2 Dual Channel
G.Skill Extreme Series PC2-6400 HZ 1GB×2 Dual Channel
OCZ DDR2 PC2-7200 Platinum SLI-Ready Edition Dual Channel
Patriot DDR2 PC2-8000 1GB×2
Team Xtreem PC2-6400(DDR2-800) 1GB×2
(C)定格動作……DDR2-667またはDDR2-800のメモリスペックでの動作を望む方。マザーがどこまでメモリ電圧をかけられるかチェック
G.Skill Extreme Series PC2-6400 PK 1GB×2 CL4-4-4-12 Dual Channel
G.Skill Extreme Series PC2-5400 GA 1GB×2 CL3-4-3-8 Dual Channel
Patriot DDR2 PC2-6400 1GB×2
Team Xtreem PC2-5300(DDR2-667) 3-3-3-8 1GB×2
一応、それぞれ商品名をあげましたが、これは必ずその目的向けかというとそうではなく、流動的な部分もあります。Cにあげたメモリの中でも、Aに使える耐性のものもあると思います。
OCZ DDR2 PC2-8000 Platinum XTC Extreme Edition Dual Channel 1GB×2
Team Xtreem PC2-8000(DDR2-1000) 1GB×2
G.Skill Extreme Series PC2-8500 HZ 1GB×2 Dual Channel
あたりはオールラウンドに使えると考えていいでしょう。
CPUによっても状況が変わってきますが、上に挙げた5つのポイントを考えつつ、メモリ選びを行うといいかと思います。