自作PCの知識

インストールしておきたい無料ベンチマークソフト(2023年8月版)

 本日は、自作PCの性能を確認するうえで役立つ無料のベンチマークソフトを紹介いたします。自作PCの場合は、組み立て後、しっかりと性能が出ているかを確認する必要があります。BIOSの設定や、ドライバーの組み込みが正しく行われているかをチェックする意味でも、ベンチマークテストを実行するのは有効です。
 以下の3つのベンチマークテストはいずれもポピュラーなものなので、他の人が行った数値をネット上から探すことも比較的容易です。自身が製作したPCがどの程度の性能で動作しているのかを知っておくと、PCの調子が悪くなった時のトラブルシューティングにも役立ちます。

CPU性能を計測できる「CINEBENCH R23」

 CINEBENCH R23は、CINEMA 4Dという3DCGソフトを販売しているMAXONのベンチマークソフトです、CPUを使った3DCGレンダリング性能を計測することができます。

 CPU性能を計測するベンチマークソフトとしては世界的に普及しているため、ご自身が使用しているCPUのベンチマークスコアを比較的容易に見つけることができ、それご自身のPCで実行したスコアを比較することで、期待通りの性能を発揮しているのかを確認できます。
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 また、カスタム設定によって30分やそれ以上の連続実行が可能で、CPUの全コアに高負荷を掛けることができますので、CPUの初期不良チェックなどを行う負荷テストとしても利用できます。

 CINECENCH R23の使い方は以下の記事をご覧ください。

 CINEBENCH R23はMAXONのサイトで配布されているほか、Microsoft Storeからも入手できます。

▼CINEBENCH R23(MAXONのウェブサイト)
https://www.maxon.net/ja/cinebench
▼Microsoft
https://apps.microsoft.com/store/detail/cinebench/9PGZKJC81Q7J?hl=en-us&gl=us

定番のゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークは、スクウェア・エニックスが運営しているオンラインMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークソフトです。

 ファイナルファンタジーXIVのゲームエンジンを利用したベンチマークソフトなので、お使いのPCがファイナルファンタジーXIVをどの程度快適にプレイできるのかをベンチマークスコアと評価によって判断できるほか、日本国内では非常にポピュラーなゲームベンチマークなので、様々な人が計測した結果とご自身のPCを比較できます。

 また、このベンチマークテストもループ実行が可能で、ループ時の垂直同期を設定で無効化して実行すれば、ビデオカードの初期不良チェックやPC自体の安定性を確認する負荷テストとしても利用できます。

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▼ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
https://jp.finalfantasyxiv.com/benchmark/

SSD/HDDの性能を測れるディスクベンチマーク「CrystalDiskInfo」

 CrystalDiskMarkは、世界的にもスタンダードなベンチマークテストのひとつとなっているディスクベンチマークで、SSDやHDDはもちろん、USBメモリやSDカードの転送速度を計測できます。

 近年主流のM.2型SSDは、適切なインターフェイスで接続されていないと最大限の性能を発揮できない場合があるため、期待通りの性能を発揮できているのかをCrystalDiskMarkでチェックするのは重要です。
CrystalDiskInfo8SAM990PRO-ja

▲CrystalDiskMarkのWebサイトよりベンチ結果の画面

 また、姉妹ソフトのCrystalDiskInfoでは、PCに接続しているストレージデバイスのSMART情報などを参照できるので、あわせて導入すればSSDやHDDの性能や健康状態を把握するのに役立つでしょう。

▼CrystalDiskMark
https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
▼CrystalDiskInfo
https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskinfo/

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