DDR3メモリの設定をしていてあることに気づきました。
検証マザーはDDR3用のGIGABYTE GA-X48T-DQ6(BIOS:F4)です。
DDR3-1333 9-9-9-24 1.5Vスペックのメモリを取り付けて、すべてBIOSはデフォルト状態で起動した場合、メモリ電圧は1.744V(BIOSのPC Health Status読み)に設定されます。
メモリ電圧の設定は[Normal]のままですが、実際はスペックより0.2Vも上の電圧が設定されてしまいます! なぜ!?
メモリ対比、System Memory Multiplierを[Auto]から[4.00B]にしてMemory Frequencyを1333に設定したあと再起動すると1.556Vに下がります(FSB1333のCPUの場合)。定格の1.5Vに近い数値です。0.05Vくらいは誤差範囲と考えられます。
1.744Vに設定されてしまうのは、DDR3-1333メモリを起動させるためにマザー側がメモリ電圧を調整しているためだと思います。メモリは定格電圧の1.5Vスペックですが、デフォルト値のまま使ってしまうと、1.744V動作になってしまいます。これでは1.5Vスペックのメモリを選んだ意味はなくなりますし、動作不良が起こったりします。
実際、定格電圧スペックのDDR3メモリの中には電圧を上げると安定しないチップが使用されている場合がありますから注意が必要です。
一部マザーでは「定格電圧スペックだからBIOS設定をしなくてもいい」というのは間違いということになります。
このGIGABYTEのBIOSの仕様はあまり感心しません。言葉どおり「Normal=標準」であるととらえてしまうと「Normal=定格電圧」という気がします。でも実際は自動で調整してされているわけですから「Normal」というのは間違いではないでしょうか?
標準スペックのメモリでもクロック、電圧、タイミングは手動設定で行うことでトラブルが回避できると思います。