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OC講座【基礎編】その1 ■なぜOCできるのか?■

76606bcc.jpgメルマガとBlogで「OC講座」を開始いたします。
メルマガに載せたものを順次こちらにも掲載しようかと思っています。

まずは【基礎編】からスタートです。

今まで行った公開講座やセミナーでもお話ししているのですが、OCを知る上でまず「なぜOCできるのか?」を知っておくべきです。


CPUには性能のマージンがあります。
例えば動作クロック3GHzスペックのCPUが、もし少しスペックオーバーである3.01GHzで安定動作しないとするとどうでしょうか? 
ギリギリのスペックの製品ですと定格の動作もしっかりできない可能性が出てきます。そのため元々多少のマージンを持って製品は作られています。

定格で動作させるにしてもマージンが広ければ、何か問題があったときにも動作が不安定にならず、そのまま使えることになります。クロックに限ることではなく、例えば1.25Vが動作に必要の電圧とされているCPUが1.1Vでも動作するようなマージンがあれば、仮に電源の調子が悪くなって電圧が落ち込んでも問題なく動作し続けることができます。

クロックの動作マージンを利用するのがオーバークロックです。マージンがどの程度あるのかを見極めるのはユーザー自身です。

それから現在販売されているマザーボードの多くがオーバークロックの機能が付いています。BIOSによるクロック変更や各種電圧の設定変更が可能です。一般的には電圧を多く供給するとCPUの耐性が高くなり、より高クロックでの動作が可能となります。

「なぜOCできるのか?」のもう一つの理由はこういったマザーボードの存在です。

ところが動作マージンは製品毎、個体毎に異なります。つまり、同じ産地のトマトでも先週採れたものと、今週採れたものでは味が若干違ったり、隣の株のトマトのほうがおいしかったりするのと同じことなのです。

OC耐性はトマトの味と同じで、食べて(試して)みないとわからない、というのがOCの難しいところでもあり、面白いところでもあります。

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