メルマガとBlogで「OC講座」を開始しました。今回は【基礎編】のその2です。
今回はオーバークロックのメリットについてです。
「上位のクロックで利用できる」
まずはなんと言ってもこれです。CPUの価格はクロックで決まっています。つまり「高いクロック=速いCPU」が高価なCPUということになります。
ですがOCすれば製品ランク上、1ランクや2ランク上のクロックで使えてしまったりします。これでコストパフォーマンスの高いPCを作ることができます。これは非常に魅力的なメリットです。
「市販品最高クロックも超えることができる」
CPUによっては市販で販売されている最高クロックのCPUよりも高いクロックで動作させることができます。現在IntelのCore i7では975EEの3.33GHzが最高クロックですが、OCすることで定格2.66GHzのi7 920が975EE以上のクロックで使うことができたりします。市販PCでは実現できないクロックの、超高速PCができあがります。
「自作PCの楽しみを味わえる」
OCができるのは自作PCが持つ大きな特徴です。メーカー製PCは筐体の構造や冷却が、決められたクロックに合わせて作られていますし、BIOSにはクロックをチューニングするメニューはありません。
メーカー製PCでOCしたいのですが……というご質問をよく受けるのですが、基本的にはNGです。
一方、自作PCは冷却方法もチョイスでき、またマザーボードメーカーはBIOSでのOC機能やOS上のツールなどを供給してくれるので、OCがしやすくなっています。今や自作PCは安さでチョイスするものでなくなりました。やはり自分なりの楽しみ、自分のマシンならではの特徴を出したいところです。自分で自分のマシンのクロックを決めて、快適な速度で使う。これがOCの最大のメリットであり面白さだと思います。
次回はデメリットについて紹介します。