新製品Apacerのオーバークロックメモリ「Apacer DDR4-3600 CL18 (8GB×2) EK.16GA4.GGBK2」をASRock Z170 Extreme4で起動テストしてみました。
しかし、こちらはASRock Z170 OC Formulaの時と違い、一筋縄ではいきませんでした。
使用機材は
CPU:Intel Core-i7 6700K
マザーボード:ASRock Z170 Extreme 4
です。
まずはBIOSでXMP設定を行います。
Easy Modeの場合は「DRAM Information」の「XMP Profile」を「Auto」から「Profile 1」に変更します。
Advance Modeの場合は「OC Tweaker」タブから「DRAM Configuration」に入って「Load XMP Setting」を「Auto」から「XMP 2.0 Prifile 1」に変更します。XMPの設定が2つ下の階層のメニューとなるのでちょっとわかりにくいです。
これでメモリスペックである「DDR4-3600 CL18-18-18-42 1.35V」がセットされるので、設定を保存して再起動します。
しかし、これでは再起動してもBIOSが立ち上がりませんでした。
このマザーボードは無理な設定でBIOSが立ち上がらないときは、何度かリトライを繰り返したあと、デフォルトで起動しBIOSを再設定できるようになっています。
「Extreme4ではDDR4-3600は無理か!?」と思ったのですが、ASRockの製品ページには結構上のほうのクロックまで動作することが掲載されていた記憶があったので再確認してみました。するとDDR4-3466以上は「シングルチャンネル」でのチェックがほとんどで「デュアルチャンネル」で通っているメモリがほとんどありません。
ASRock Z170 Extreme 4 メモリサポート一覧表
やはりダメかと思ったとき、一番上のNoteに気になる記述がありました。
「Note6:Suggest to use A1 slot first when load X.M.P. DDR4-3600+」
「DDR4-3600以上でXMPを読み込むならまずA1スロットを使え」と書いてあります。A1スロットを調べてみると、一番CPU側のスロットです。
さらに「Note3:DSを2枚使用する場合はA1スロットとB1スロットを使用してください」とあります。
先ほどの起動ではA2とB2を使っていました。位置的にはCPUソケットから一番遠いスロットを使う組み合わせということです。CPUに一番近い(ここで言うA1)スロットを使うことはあまりありません。マザー側が推奨していない場合が多いのと、CPUクーラーと干渉するというのが主な理由です。
書かれいるとおりA1スロットとB1スロットを使ってみました。すると一度は起動失敗したものの、2度目はDDR4-3600で起動ができました。CPU-Zの画像です。
スペックどおり「DDR4-3600 CL18-18-18-42」で起動しています。
DDR4-3600起動成功です!
意外だったのはスロット位置です。マニュアルでは優先とするスロットはA2、B2となっているので、Webでは違う情報がアップされていることになります。このマザーで高クロックメモリを使う際はスロット位置に注意してください。
※【注意】常用で使用される方は必ず負荷テストを行ってください。
Apacer DDR4-3600 CL18 (8GB×2) EK.16GA4.GGBK2
Apacerメモリは他にもDDR4-3000、DDR4-3200のラインナップがあります。
→Apacerのオーバークロックメモリ