お知らせ

歴史ある円周率計算ソフト「Super PI」

 日本で開発された円周率計算ソフト「Super PI」は、マルチコアCPUが普及する以前はCPU性能を図るベンチマークとして定番ベンチマークソフトの一つでした。

 複数のCPUコアを持つマルチコアCPUが普及した現在となっては、CPUの性能を測定するものさしとしての役割は終えたSuper PIですが、このソフトを使って円周率を測定するタイムを競うという競技的な側面で、現在でも世界中のオーバークロッカーに利用されているソフトです。

 Super PI
 競技としてのSuper PIで特に人気が高いのは104万桁(1M)の計算時間を競うもので、2016年11月時点での世界記録は5.062秒となっています。この記録は、液体窒素冷却によって7.108GHzにオーバークロックされたIntel Core i7-3770Kによって達成されたものです。

 riska`s SuperPi - 1M score: 5sec 62ms with a Core i7 3770K
 http://hwbot.org/submission/3162947_riska_superpi___1m_core_i7_3770k_5sec_62ms 

 競技用に使われるSuper PIは、海外の有志がタイムを千分の1秒単位で表示できるように改造したSuper PI Modと呼ばれるソフトウェアで、先に紹介した世界記録が登録されているHWBOTなどからダウンロードすることができます。

 使い方は至って簡単で、メニューバーのCalculate(計算実行)をクリックし、表示されたウインドウで計算する円周率の桁数を選択して実行すると、計算が開始されます。

 大変シンプルなベンチマークソフトであり、結果も計算にかかった時間を測定するというものです。しかし、この計算時間には、CPUの処理性能やメインメモリの帯域やレイテンシといったハードウェア的な性能はもちろんのこと、OSや他のアプリケーションの負荷がSuper PIの計算を遅らせないため、OSの軽量化を図るなど、トップクラスのタイムを記録するためには様々なテクニックが要求されるベンチマークテストでもあります。

 本気で記録を狙いに行く場合、使用可能なOSなどについてレギュレーションを精査する必要がありますが、単にCPUのオーバークロック設定を弄りながら、Super PIのタイムを測定することで、そのチューニングがパフォーマンスアップに繋がっているか確認するだけでも、オーバークロックの楽しさを感じられるかもしれません。

 CPUのパフォーマンスを図り続けてきた歴史あるベンチマークテストSuper PI。今お使いのPCがどの程度の時間で計算できるのか測定し、過去のCPUの記録や世界記録と比較してみるのも一興というものでしょう。


※Facebookページに「いいね!」お願いします。
 →OVERCLOCK WORKSサイト

OVERCLOCK WORKS BTO PCサイト 

-お知らせ