自作PCの知識

ケースファンをうまく使えばメンテナンスも楽になる?

 ケースファンはPCケース内の換気を行う重要なパーツです。最近のPCケースは標準で複数のケースファンを搭載しており、別途購入しなくてもある程度ケース内に空気の流れ(エアフロー)を発生させ、効果的にケース内を換気することができます。
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 ケース内に効率的なエアフローを構築するコツは、吸気した空気がPCケース内を通って排気ファンへと至る経路を考えながら、吸気用と排気用にそれぞれケースファンを設置することです。吸排気のバランスがとれていれば効率的でしょう。

 ただし、単にエアフローだけでなくメンテナンス性も意識するのであれば、あえて吸排気のバランスを崩すのも一つの手です。

 ケースファンによって吸気する空気の量が排気量より多い場合、吸気された空気は排気用のファン以外の箇所、吸気口やパネルの隙間などから排気されるようになり、PCケース内に空気が入る経路を吸気ファンのみに限定できます。

 これはつまり、ホコリの侵入経路を限定できるということであり、吸気ファンにフィルターを設置してやれば、ケース内に侵入するホコリの量を大きく減らすことができます。ホコリの堆積を解消するためのメンテナンスの頻度を大きく減らせるという訳です。

 逆に、吸気量より排気量が多いと、PCケースは吸気口や隙間から外気を吸い込むようになり、ホコリのフィルタリングが困難になってしまいます。

 吸気量を多くし過ぎてもエアフローの換気効率が悪くなってしまうので、やり過ぎには気を付けたいところですが、排気量に対して吸気量を多めにとり、吸気ファンにフィルターを設置すれば、より長くきれいにPCを運用できるでしょう。

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