8月13日に最上位モデルが発売された第2世代Ryzen Threadripperは、第1世代と同じくCPUソケットにSocket TR4を採用しています。
これにより、Socket TR4に対応するAMD X399チップセットを搭載したマザーボードであれば、BIOSのアップデートを行うことで第2世代Ryzen Threadripperを利用できます。現状、ほぼ全てのX399マザーボードに対して、第2世代Ryzen Threadripper対応BIOSが配信されています。
第2世代Ryzen Threadripperでは、上位のWXシリーズでTDPが250Wに引き上げられ、CPUの消費電力の上限も大きく上昇しましたが、既存のX399マザーボードはいずれもハイエンド仕様かつオーバークロックを想定した余裕のある設計を採用していたこともあって、TDP上限の引き上げにも対応することができたようです。
現状は既存製品への対応BIOSの配信が、各マザーボードメーカーの主な対応ですが、新たに電源回路周りを大幅に強化した「MEG X399 CREATION」を用意したMSIのように、今後は第二世代Ryzen Threadripper向けのマザーボードが各社から登場してくる可能性があります。
どのプラットフォームでも同じことが言えますが、新しい世代のCPUに向けて新設計されたマザーボードでは、既存製品で得たフィードバックから設計を改良しているため、特に安定性の面でBIOS更新で新CPUをサポートした既存製品より優位なものが多くあります。
Socket TR4対応マザーボードをお選びになられる際は、購入を検討中のマザーボードメーカーが「第二世代Ryzen Threadripper向け」として新モデルを用意していないか確認されるとよいでしょう。
