自作PCの知識

無料で使えるメモリテスト「MemTest86」の使い方

 PassMark「MemTest86」は、DRAMのメモリエラーをチェックするソフトウェアです。

 機能の違いによりいくつかの有料版も提供されていますが、自作PCでメモリのテストに使用する基本的な機能は無料版でも問題なく利用できます。

MemTest86_1s

 最新版のMemTest86 v7.5は、ブートディスク作成用のISOファイルと、ブータブルUSBメモリ作成用イメージが配布されています。

 MemTest86の利用にはブータブルUSBメモリの作成がお手軽ですが、作成の過程でUSBメモリはフォーマットされるので、USBメモリ内のデータは事前にバックアップしておきましょう。

 MemTest86のダウンロードページ
 https://www.memtest86.com/download.htm

■マウス操作可能なGUIを備えたメモリテスト
 MemTest86はUEFIからブートすることで利用します。UEFIモードでブートすればマウス操作が可能なGUIが起動します。

 メインメニューからは、テスト内容の変更やベンチマーク機能なども利用できますが、基本のメモリテストを実行する場合は「(S)tart Test」をクリック、またはキーボードの「S」キーを押下します。 

MemTest86_2

 標準設定では、一通りのメモリテストを4回実行する内容となっています。DRAMが欠陥を抱えている場合や、無理なオーバークロック設定が適用されているとエラーが発生して「Errors」のカウントが増加します。

MemTest86_3

 MemTest86は、メモリエラーの有無を確認するのに有効なテストです。

 Prime95やOCCTなどWindows上でのストレステストにおいて、メモリの不具合が疑われるようなエラーが発生したとき、原因の切り分けに役立つでしょう。

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