2018年も第4四半期に入り、第2世代のRyzenを投入したAMDのCPU製品ラインナップも一通り出そろってきました。ここで改めて同社のラインナップを確認し、各製品がどういう用途に適しているのかご紹介いたします。
AMDの現在の製品ラインナップは、4コアCPU以下の低価格帯にGPUのRadeon RX Vegaを統合したAPUが担い、8コアまでを第2世代Ryzenが埋めています。
より上位には、12~16コアのRyzen Threadripper Xシリーズ、24~32コアのRyzen Threadripper WXシリーズが用意されています。(12コアと24コアは10月発売予定)
各CPU/APUの詳細については以下の記事で紹介しております。
・2018年に登場したAMDのSocket AM4向け新CPUをご紹介 (Ryzen/Ryzen APU)
・第2世代Ryzen Threadripperのご紹介
・1万円以下で買えるローコストAPU「Athlon 200GE」とは?
各製品の性能や価格を元に、いくつかの用途に対する適正を表にしてみました。
なお、色のついていない用途であっても、特殊な性能特性を持つRyzen Threadripper WXシリーズを除き、基本的に上位のCPUは下位のCPUが適する用途でも性能的には問題なく利用できます。
ライトユーザーとは、PCの主な用途がウェブブラウジングや動画鑑賞などであるユーザーのことで、オンラインコンテンツを楽しむ端末としてPCを利用するのであれば、APUは安く十分な性能を得ることができるでしょう。
ゲーマーが必要とするCPU性能はプレイするタイトルによりけりです。ここではPS4などの家庭用ゲーム機以上の映像品質を求めるユーザーを「PCゲーマー」とし、ミドルレンジGPU未満の性能で動くゲームをたまにプレイするユーザーを「ライトゲーマー」として設定しました。
クリエイティブな用途は、使用するソフトウェアの特性による部分が大きいですが、動画制作やイラスト、写真の編集と言った用途は、Ryzen 5 APUでもそれなりのパフォーマンスが得られます。動画の書き出しやエンコード、3DCGのレンダリングと言ったCPUパワーを必要とする処理を頻繁に行うのであれば、コア数の多い上位CPUを選択することをおすすめです。