AMD Ryzenの魅力としてコストパフォーマンス高いことがあげられます。
AMD B450チップセットでは、安価ながらもCPU、メモリともにオーバークロックに対応しています。ここがINTELのZ370の下位チップセットであるH370と異なるところです。またB450ではRyzen第二世代と組み合わせればDDR4-2933に対応しています。
コストパフォーマンスが高く人気のASRock B450M Pro4とOCMEMORY DDR4-2933を組み合わせてテストを行ってみました。OCM2933CL16D-16GBNHは設定なしでDDR4-2933起動の1.2Vメモリという特徴があります。
以下がテスト環境です。
テストではマザーボードにメモリを挿し、BIOSでは特に何も設定せず起動しています。
【検証機種】
マザーボード:ASRock B450M Pro4 (BIOS:1.20)
CPU:AMD Ryzen5 2600X
メモリ:OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNH (DDR4-2933 CL16 8GB×2)
CPU:AMD Ryzen5 2600X
メモリ:OCMEMORY OCM2933CL16D-16GBNH (DDR4-2933 CL16 8GB×2)
CPU-Zで動作を確認します。
クロックDDR4-2933、タイミングCL16-18-18-36でスペック通り起動しています。電圧に関してはCPU-Zでは確認できないので、ASRockIのツール「A-Tuning」で確認してみました。
起動して「OC Tweaker」タブで「DRAM Voltage」でメモリ電圧が確認できます。ここで1.20Vで動作していることがわかります。
オーバークロックメモリの場合通常はXMPでスペック設定を行いますが、この組み合わせであればXMP設定する必要はありません。意識することなくDDR4-2933起動が可能です。
この状態でPrime95の負荷テスト2時間以上クリアしました。
なお、Ryzen5 2400GはスペックではDDR4-2933に対応しているものの、2600Xとは異なり設定なしではDDR4-2933起動しないようです。CPU側のメモリコントローラーの違いによるものと思われます。こういった場合はXMP設定が使えます。OCM2933CL16D-16GBNHのXMPのDDR4-2933は1.35Vとなっています。そのままでもいいのですが、1.2Vで使用したい場合はXMP設定後、手動でメモリ電圧を1.2Vに設定するといいでしょう。