AI Suite 3は、ASUSが提供しているマザーボード向けの総合ユーティリティツールです。
AI Suite 3では、オーバークロックやファン制御の他、BIOS更新やUSB高速化機能など、マザーボード向けの機能を一括管理できます。今回は、その中からオーバークロックに関連した機能をご紹介します。
●TPU/TurboV EVO
AI Suite 3でCPUのオーバークロックを提供する機能が「TPU/TurboV EVO」です。
CPUのオーバークロックをサポートするチップセットを搭載したマザーボードで利用可能な機能で、OC向け機能を提供する専用プロセッサ(TurboV プロセッシングユニット)を搭載した製品では「TPU」、非搭載製品では「TurboV EVO」と呼ばれます。
この機能では、CPUのブースト動作をチューニングしたり、CPU倍率やBCLKを手動設定することができるほか、CPU各部の電圧を制御することも可能です。
設定はプロファイルとして保存が可能なので、複数の動作設定を記録しておけば、必要に応じてプロファイルをロードして動作設定を切り替えることも可能です。
●電源回路の動作設定やファン制御も可能
AI Suite 3では、電源回路の動作設定を行う「DIGI + Power Control」や、ファン制御機能「FanXpert」を利用できます。
DIGI+ Power Controlは、CPUに電力を供給する電源回路の動作設定を調整します。電源フェーズの利用方法、供給電流の上限値設定、Load-line Calibrationなどを調整できます。
FanXpertはファン制御を提供する機能です。マザーボード上のファンコネクタに接続されたファンの回転数を検出したり、任意の温度センサーに基づいたファンを制御が可能です。制御設定はプロファイルとして保存可能で、任意のプロファイルをロードしてファンの動作を切り替えることができます。