2019年春時点における、ゲーミングPC向けCPUの選び方をご紹介します。
物理4コア以上は確保したいゲーミングPC用CPU
かつて、ゲームはマルチコアCPUが有効に活用できないジャンルと言われていましたが、現在のゲームではマルチコアへの最適化が進んでおり、マルチスレッド向けに最適化されたグラフィックスAPIのDirectX 12も普及し始めています。
ゲームでは3Dを描画するGPUの性能が重要であるというのは広く知られていますが、CPU性能が不足するとせっかくのGPU性能も十分に発揮することができません。したがって、GPU性能に見合うCPUを選択する必要があります。
GeForce GTX 1660やRadeon RX 590のようなミドルレンジGPU以上と組み合わせて使うゲーミングPC向けのCPUなら、少なくとも4コア以上のCPUを選ぶべきで、ハイエンドクラスのGPUとの組み合わせなら6コア以上を選びたいところです。
高フレームレートに強いIntel製CPU
近年人気のバトルロイヤルTPS/FPSゲームを熱心にプレイするユーザーの間では、144Hz以上のディスプレイを用いた高フレームレート動作が人気を博していますが、これほど高いフレームレートを維持するにはCPUの性能特性が重要になります。
近年の自作PC市場ではAMDのRyzenが人気を集めており、現行の第二世代Ryzenは60fps以下のフレームレートでゲームを楽しみたいユーザーには十分な性能を提供できますが、高フレームレートでは依然としてIntelが優位を保っています。
安定して高フレームレートを実現したい場合は、6コア以上でなるべく高クロックな第8世代/第9世代Coreプロセッサがおすすめです。
ゲーミングPCにおすすめの6コアCPU「Core i5-9400F」
これから新規にゲーミングPCを構築するユーザー向けにおすすめのCPUをひとつあげるとすれば、第9世代Coreプロセッサの「Core i5-9400F」です。
2万円台前半から購入できるCore i5-9400Fは、Turbo Boost時に最大4.1GHzで動作する6コア6スレッドCPUで、全コア利用時も4GHzに近いクロックで動作するため、多くのゲームで高いパフォーマンスを発揮します。
性能を追求するならコア数とクロックで勝るCore i7-9700KやCore i9-9900Kも魅力的ですが、優れた実性能と抜群のコストパフォーマンスを誇るCore i5-9400Fは、これからゲーミングPCを構築するユーザーに強くおすすめできるCPUです。