今回は、お安くお求めいただけるようになったSSDの中でも、コストパフォーマンスに優れた製品の多い2万円以下の製品について、「5,000円以下」「5,000~10,000円」「10,000~20,000円」の3つの価格帯ごとに、選べる製品の特長と適した用途をご紹介します。
5,000円以下で購入可能なSSD
5,000円以下の価格帯には「容量128GB~256GBのSATA SSD」や「128GB以下のNVMe SSD」がラインナップされています。
現代のPCが取り扱うデータサイズを考慮すると容量は十分なものとは言えませんが、データの保管先としてHDDを使うPCや、大容量データを扱う機会の少ないオフィス用PCであれば、OS用のシステムディスクとしてこの価格帯のSSDがコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。
▼5,000円以下で購入可能な主なSSD
・容量128~256GBのSATA SSD
・容量128GB以下のNVMe SSD
▼おすすめの用途
・低コストPCや軽作業PC向けのシステム用
・システムディスクにHDDを搭載したPCのアップグレード用
5,000~10,000円で購入可能なSSD
5,000円~10,000円の価格帯には「容量256GB~960GB程度のSATA SSD」や「256GB~512GBのNVMe SSD」がラインナップされています。
256GB~512GBの容量を備えたSSDの中には、SATA SSDの「Crucial MX500」や、NVMe SSDの「Intel SSD 760p」など、平均以上のパフォーマンスを備えた性能志向のSSD製品も存在しており、システム用ストレージとして魅力的な製品が多く存在しています。
一方、SATA SSDの中には960GBという1TBに迫る大容量SSDが登場しています。ただし、この価格帯でテラバイト級の容量を備えるSSDは例外なくコスト志向の製品であり、性能面や信頼性、耐久性などの面からシステム用やデータ用には適しません。これらのSSDは容量とHDDを超えるリード性能を生かして、ゲームインストール用として活用すると良いでしょう。
▼5,000~10,000円で購入可能な主なSSD
▼おすすめの用途
・システム用
10,000~20,000円で購入可能なSSD
10,000円~20,000円の価格帯には「容量1TB前後のSATA SSD」や「512GB~1TBのNVMe SSD」がラインナップされています。
この価格帯になるとSATA SSDの中でも「Crucial MX500」や「Sandisk ウルトラ 3D SSD」のような性能志向の製品シリーズの1TBモデルが登場してきます。これらのSSDは性能だけでなく耐久性や信頼性にも優れており、データ保管用のSSDとしても魅力的な選択肢となります。
NVMe SSDでも4bit記録に対応した「QLC NAND」を採用したSSDやコスト重視の製品は1TBの容量を備えたモデルが選べるようになります。テラバイト級の大容量とNVMe SSDならではのリード性能を生かして、動画制作などで利用するメディアファイル置き場やゲームインストール用としての利用がおすすめです。
▼10,000~20,000円で購入可能な主なSSD
・容量1TB前後のSATA SSD
・容量512~1TBのNVMe SSD
▼主な用途
・システム用
・ゲームインストール用
・データ保管用
・編集用のメディアファイル置き場