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Samsung B die搭載、OCMEMORY DDR4-3200をASRock X570 Phantom Gaming4で起動する

今回発売されたOCMEMORY OCM3200CL16D-16GBND(8GB×2)およびOCM3200CL16Q-32GBND(8GB×4)はSamsung B die搭載のDDR4-3200スペック製品です。Samsung B dieは互換性が高く、Intel、AMD両環境対応の製品となっています。
AMD X570環境で起動テストを行ってみました。

ASRock X570 Phantom Gaming4

【テスト環境】
マザーボード:ASRock X570 Phantom Gaming 4(BIOS Ver 1.70:AGESA 1.0.0.3ABBA)
CPU:AMD Ryzen 5 3600X
メモリ:

XMP設定、4枚挿し32GBで通常起動

まずはXMPを使った設定で起動してみます。BIOSは現時点(2019/9/29時点)で最新のAGESA 1.0.0.3ABBA適用バージョンを使用しています。BIOS設定項目は以下です。
Asrock X570 BIOS_01
ASRock X570 Phantom Gaming4ではパフォーマンスに関わるチューニングメニューはBIOSの「OC Tweaker」タブにまとめられています。「Load XMP Setting」の項目を「XMP 2.0 Profile 1」に変更します。これで設定は完了です。
「Exit」より「Save Changes and Exit」を選んで起動します。

OCM3200C16Q-32GBND_cpu-d
Windowsを起動し、CPU-Zの「Memory」タブのDRAM Frequencyと各タイミングがスペック通りになっているかをチェックします。DDR4-3200(CPU-Z上は1600MHz)、CL16-18-18-36で動作しているのが確認できます。

メモリクロックをチューニングしてみる

少しクロックを上げてみましょう。
XMP設定のまま「DRAM Frequencyt」のみ「DDR4-3466」に変更します。最も簡単なメモリOCはXMP設定でクロックのみを動かす方法です。こちらは2枚挿しでのテストです。

Asrock X570 BIOS_02
OCM3200C16D-16GBND_3466_cpu-d

DDR4-3466ではWindows起動、Cinebench R15完走OKでした。なおメモリOC状態での常用運用に関しては十分な動作検証を行った後に行ってください。ベンチレベルと常用レベルでは設定が変わってきます。

メモリチューニングについては興味がある方は、クロック、タイミング、電圧などを手動で設定します。タイミングは「DRAM Timing Configuration」のサブメニューより行います。なおマザーボードによってはクロックを上げると、電圧を勝手に調整して上げるものもありますので、確認しながら行ってください。

メモリブランドのヒートスプレッター付きモデルにおいて、DDR4-3200~3600レベルの多くはSK hynixかNanyaに切り替わっているため、Samsung B dieのオリジナルDRAMが使用されているモデルは珍しいといえます。OCMEMORY OCMEMORY OCM3200CL16D-16GBND(8GB×2)およびOCM3200CL16Q-32GBND(8GB×4)はAMD環境にも対応しており、XMP設定で手軽に使えるメモリとなっています。

※スペック以上の設定での動作保証はありません。

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