PCにおけるサウンドカードは、かつてマザーボードに搭載されたオンボードサウンドよりも優れた音質や多彩な入出力機能を備えており、自作PCでも注目度の高いパーツの一つでした。
しかし、昨今はオンボードサウンドの音質が以前よりも向上したことや、映像と同時にモニターへ音声を出力するHDMIやDisplayPortの普及などにより、PCに内蔵するタイプのサウンドカードは以前のように注目を集める存在ではなくなっています。
一方で存在感を高めているのが、USB接続の外付けサウンドカード(オーディオインターフェイス)です。オーディオインターフェイスは、PC内部で生じるノイズの影響を受けやすいという内蔵型サウンドカードの弱点がなく、設置場所の自由度が高く、インターフェイスにアクセスしやすいというメリットがあります。
▲Sound Blaster X3
現在では、ハイレゾ対応の入出力機能を備えたオーディオインターフェイスや、再生品質に特化したUSB-DACが登場し、オンボードサウンドの音質や機能に満足できないユーザーにとって主流の選択肢となっています。ヘッドホンアンプとしてゲーミング時に臨場感をアップする機能を備え、アプリにより細かく設定をコントロールできるモデルもあります。
内蔵型サウンドカードにも、PCケース外に設置スペースを必要としないというメリットはありますが、これからサウンド機能の強化を狙うのであれば、USBで接続できるオーディオインターフェイスやUSB-DACを検討することをおすすめします。