パーツの選び方 新製品情報

NVIDIAの新GPU「GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti」について

 NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズに、GeForce RTX 3070 TiとGeForce RTX 3080 Tiが追加されました。今回は、これら新モデルがどのようなGPUなのか紹介します。

無印版を強化したGeForce RTX 30シリーズの新モデル

 GeForce RTX 3070 TiとGeForce RTX 3080 Tiは、既存のGeForce RTX 30シリーズと同じく、Ampereアーキテクチャに基づいて8nmプロセスで製造されたGPUです。

 GeForce RTX 3080 Tiは、GeForce RTX 3080/3090と同じ「GA102」コアを採用したハイエンドGPUで、10,240基のCUDAコアや80基のRTコア、320基のTensorコアを備えています。VRAMには12GBのGDDR6Xメモリを搭載しており、912GB/sのメモリ帯域幅を実現しています。

 一方、GeForce RTX 3070 Tiは、フルスペック仕様のGA104コアを採用したGeForce RTX 3070の上位モデルです。GeForce RTX 3070からのCUDAコアやRTコアの増加は少ないですが、VRAMにGDDR6Xメモリを採用したことで、メモリ帯域幅が448GB/sから608GB/sに大きく増加しました。
RTX 30-2106

最初からLHR仕様となっている新GPU

 既存の無印版に比べ、GPUコアやメモリの仕様が強化されているGeForce RTX 3070 TiとGeForce RTX 3080 Tiですが、スペックに記載のない要素としてLHR仕様となっていることが挙げられます。

 LHRとは「Lite Hash Rate」の略称で、暗号通貨マイニングを実行した際のハッシュレートが低くなるように制限が設けられたGPUのことです。これは、マイニング需要とPC向け需要を切り分けるための措置であり、NVIDIAは2021年5月末以降に出荷するGeForce RTX 30シリーズをLHR仕様とすることを明らかにしています。

 新GPUであるGeForce RTX 3070 TiとGeForce RTX 3080 Tiについては、初期出荷分からLHR仕様であるため、暗号通貨マイニングではGPUスペックに見合た性能を発揮することができません。結果として、強力なマイニング需要によってGPUの品薄と高騰が続く中で、PCユーザーが入手しやすいGPUになることが期待されています。

-パーツの選び方, 新製品情報