自作PCの知識

自作PCに必要な工具とは?

 かつては「プラスドライバー1本あればできる」と言われた自作PCですが、現代の自作PCでは少々事情が変わってきています。今回は、自作PCに必要な工具についてご紹介いたします。

「番手」と「長さ」に気を付けて選びたいプラスドライバー

 自作PCで一番使う機会の多い工具はプラスドライバーです。ただし、一口にプラスドライバーと言っても多種多様な製品が販売されており、使う場所やねじの種類によって、適切なものを利用するのが重要です。

 自作PCに使うプラスドライバーを選ぶ際に注目したいのが「番手」と「長さ」です。
トライバー200mm
 まず、「番手」とはドライバー先端部分のサイズを示す番号のことで、「1番(No.1)」や「2番(No.2)」のように表記され、数字が大きいほど先端のサイズも大きくなっていきます。

 自作PCで主に使われるのは「2番」のプラスドライバーですが、「1番」や「0番」のドライバーを使用する機会もあります。それぞれの主な使用機会は以下の通りです。

 ・2番 … マザーボードや拡張カードのPCケースへの固定 
 ・1番 … M.2固定ねじ、ビデオカード・マザーボードの分解
 ・0番 … M.2固定ねじ、小型パーツ・マザーボードの分解

 次に注目すべきなのが「長さ(軸長)」です。ドライバーの長さとは、先端から持ち手までの長さのことです。

 長すぎると扱いづらくなりますし、狭い空間では利用できない場合もあります。逆に、短すぎればねじ止めを行いたい箇所までドライバーの先端が届かないという事態が発生します。

 バランスよく扱いやすい長さは100~150mm程度ですが、PCケースへの組み込み時に多く利用する「2番」のプラスドライバーについては、ケースの横幅に近い200mm程度のものや、狭いところでも利用できるショートタイプのものを別途用意して使い分ければ、スムーズに組み立て作業を行うことができます。

結束バンドをきれいに切断できるニッパー

 ニッパーとは、電線などを切断するのに用いる工具ですが、自作PCにおいては、電源ケーブルなどを束ねるのに用いる「結束バンド」を切断するのに使用します。

 樹脂製である結束バンドはハサミなどでも切断できなくもありませんが、ニッパーを使った方が小さな力できれいに切断することができます。裏配線などできれいにケーブルを束ねようとすると、多数の結束バンドを使うことになりますので、ニッパーの利用がおすすめです。

 なお、ニッパーにもさまざまなサイズが存在していますが、自作PCで結束バンドを切断するのに大型のニッパーは必要ありません。あえて薄刃を選ぶ必要はありませんが、マイクロニッパーと呼ばれる小型のニッパーの方が扱いやすいでしょう。
ニッパー

困ったときに頼りになるラジオペンチ

 小型のペンチであるラジオペンチは、ものを挟んで曲げたり引っ張ったりできる汎用性の高い工具です。

 なくても自作PCの組み立て作業を行うことはできますが、手の届かない場所にある端子の抜き差しや、ネジにくっついてケースから外れてしまったスペーサーの取り外しなど、ちょっとしたトラブルの解決に役立ちます。
ラジオペンチ

質の良い工具で作業の質を高めましょう

 工具には同じ仕様であっても、価格によって精度や持ち手のデザインなどが異なります。専門の工具メーカーが製造している工具は割高ですが、高品質な工具を使うと作業の質を高めることができますし、自作PC以外でも使えるものですので、しっかりした製品を選ぶことをおすすめします。

-自作PCの知識