自作PCの知識

暑い時期にありがちなPCトラブル事例を紹介

 屋外の気温が高くなる季節は、エアコンなどで十分な対策を行わなければ室内の温度もあがりがちです。室温が高くなると、熱に関連したトラブルがPCに発生する場合があります。

 今回は、暑い時期に起こりやすいトラブルの事例をご紹介いたします。

正常に動作していたPCが突然シャットダウンし、しばらく起動できなくなる

 電源を投入してからしばらくの間、普通に動作しているように見えていたPCが突然シャットダウン。その後はしばらくの間、電源を再投入しても正常に起動しないという状況が続く……こうしたトラブルが発生したPCでは、しばらく時間をおくと正常に起動するものの、しばらく動作したのちに同じようなトラブルが生じる場合があります。

 このようなトラブルが発生した場合、原因としては「電源ユニットの不良」か「CPUなどのオーバーヒート」が考えられます。モニタリングソフトやBIOS上で、CPUやGPUなどの温度が上昇していないかを確かめることで原因の切り分けが可能です。
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▲BIOSでもCPU温度の確認ができます。ですが、負荷時ではないので通常なら低く表示されるはずです。

 暑い時期に起こりがちなのは後者のオーバーヒートが原因の不具合で、シャットダウンが生じるのはCPUやGPUの熱保護機能によるもので、しばらく起動できなくなるのは、温度が熱保護機能の作動範囲外に下がるのに時間がかかっているためです。このようなオーバーヒートによる不具合が生じた理由としては、冷却ファンの故障や水冷ポンプの故障などが考えられます。

 寒い季節は低い室温による冷却によって、かろうじてオーバーヒートを免れていたものが、室温の上昇によって不具合として顕在化することがあります。今回の事例のような不具合が生じたさいには、CPUクーラーからケースファンまで、PCの冷却装置が全て正常に機能しているか確認してみましょう。

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