自作PCの知識

マザーボードのWindows 11対応状況は?

 マイクロソフトの次世代OS「Windows 11」は、2021年後半のリリースが予定されています。今回は、この次世代OSに対して、マザーボード側の対応がどうなっているのかを調べてみました。

「TPM 2.0」が必須とされるWindows 11

 Windows 11が発表された時点では、セキュリティデバイスの「TPM 2.0(Trusted Platform Module)」が必要であるとされており、マザーボードにはTPM 2.0を搭載していることが求められます。

 TPM 2.0には「物理モジュール」のほかに、CPUなどに内蔵されたTPM機能を利用する「ファームウェアTPM」が存在しており、マザーボードメーカー各社の情報によれば、Intel 200シリーズ以降のチップセットを搭載するマザーボードや、AMDのSocket AM4およびRyzen Threadripper対応マザーボードであれば、ファームウェアTPMによってWindows 11の要件を満たせるようです。
 以下、各マザーボードメーカーの対応状況のリンクです。

 ・ASUS マザーボードに Windows 11 をインストールする方法は?
 ・ASRock 「Windows11仕様でTPM2.0が必要ですが、ハードウェアTPM2.0モジュールが必要でしょうか?」
 ・GIGABYTE マザーボード製品 Windows 11 対応設定
 ・MSI マザーボードはWindows11に対応しています
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Windows 11の対応CPUに注意

 TPM 2.0の要件を満たせるマザーボードはそれなりに多いのですが、Windows 11は対応CPUを「第8世代Intel Core以降」または「第2世代Ryzen(Ryzen 2000シリーズ)以降」としており、それ以前のCPUについては現時点では非対応という扱いになっています。

 ・Intel製CPUのWindows 11対応リスト
 ・AMD製CPUのWindows 11対応リスト

 現在のプレビュー版では第7世代Coreや第1世代Ryzenが試験的に利用可能となっているため、対応CPUについてはリリースまでに変更される可能性もありますが、マザーボード側が要件を満たしていても、CPUが非対応である場合はWindows 11が利用できない可能性がある点には注意が必要です。
 まだ確定情報ではありませんが、Windows 11を利用するには古いPCの買い替えが必要になることがありますので、気に留めておいたほうがいいでしょう。

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