今回は、便利な製品が増えつつある「モバイルディスプレイ」と、その活用方法について紹介いたします。
色々なシーンで活用できるモバイルディスプレイ
モバイルディスプレイとは、その名の通り携帯可能なディスプレイのことで、映像信号と電源供給を同時に行える能力を備えたUSB Type-C端子の普及とともに、使い勝手の良い製品が増加したことで注目度が高まっています。
もっとも、全ての製品がUSB Type-C端子に対応しているわけではなく、HDMIやDisplayPortといった従来のディスプレイインターフェイスでの入力にも対応した製品が存在しており、PCだけでなく、様々な機器と接続して利用できる場合もあります。
モバイルディスプレイのポピュラーな使い方としては、ノートPCと接続して画面表示領域を拡張し、作業性を高めるというものでしょう。テレワークで、Web会議をしながら資料の確認等の作業を行うスペースを確保するのに、モバイルディスプレイを用いたマルチディスプレイ環境は便利です。
また、Intel NUCのようなミニPCと一緒に持ちあるくこともできますし、ゲーム機やスマートフォンの画面出力用途などで利用することもできます。ミラーレス一眼カメラなどと接続して、大画面で映像を確認するということもできるでしょう。
手軽に持ち運べるというモバイルディスプレイの機動性は、必要に応じて接続機器を変えながら画面表示を行えるという柔軟な運用を可能としています。モバイルらしく、使用しないときは場所をとらずに保管できるので、汎用モニターとして1台は持っておいても良いでしょう。
▲様々な用途に使えるモバイルディスプレイ(ASUSのWebサイトより)
モバイルディスプレイ購入時は入力インターフェイスに注意
モバイルディスプレイを購入する際に注意したいのが、映像信号を入力するインターフェイスです。
USB Type-Cをインターフェイスに採用し、給電規格であるUSB PDにも対応しているモバイルディスプレイは、同様の規格に対応したノートPCとケーブル一本で接続できて便利なのですが、自作PCをはじめとするデスクトップPCには、映像出力やUSB PDに対応したUSB Type-Cポートを備えていないものが多いのが現状です。
シンプルすぎる入力端子の仕様はモバイルディスプレイを接続できる機器を限定してしまうことになるため、デスクトップPCやゲーム機などでの利用も考慮するのであれば、HDMIでの入力にも対応したディスプレイをご検討ください。