GPUの価格高騰が続いている現在、GPUの買い替えやアップグレードには大きなコストが必要なので、ゲーミングPCの自作や購入を行うのであれば、ご自身の要求を満たせるGPU選びが重要です。
今回は、AMDのデスクトップ向けGPU「Radeon RX 6000シリーズ」について、ゲーミングシーンにおいて各GPUがどのような使い方に適しているのかを紹介いたします。
1080pゲーミング向けのRadeon RX 6600/RX 6600 XT
8GBのVRAMを搭載するRadeon RX 6600とRadeon RX 6600 XTは、フルHD解像度でゲームをプレイする「1080pゲーミング」向けに設計されたGPUで、実際に相応のGPU性能とVRAM容量を実現しています。
なお、両GPUの間には2割程度の性能差があります。それなりに大きな性能差ですので、購入の際は両GPUの価格を十分に比較検討されることをおすすめします。
VRゲームや1440p以上の高精細を求めるゲーマー向けの「Radeon RX 6700 XT」
Radeon RX 6700 XTは、下位のRadeon RX 6600 XTを3割ほど上回るGPU性能と、12GBの大容量VRAMを備えたGPUです。
Radeon RX 6700 XTのスペックは、高いGPU性能とVRAM容量が要求される高解像度でのレンダリングに適したものであり、VRゲームや1440pゲーミングを求める方にとって、Radeon RX 6000シリーズにおける入門モデルとなります。
VRAM容量不足の心配がほとんどなくなるRadeon RX 6800 ~
Radeon RX 6800以上のGPUは、全てのモデルが16GBの大容量VRAMを搭載しており、ゲーミングシーンではVRAMが不足する心配はほぼなくなります。GPU自体の実力も高いので、1440pや4K(2160p)といった高解像度でのゲーミングも現実的なものとなります。
搭載メモリが同等であるため、各GPUの性能差はおおむねGPUコアのスペックに比例します。発売当時はRadeon RX 6800 XTが性能と価格のベストバランスを実現していましたが、現在これらのGPUが搭載されたビデオカードの価格は混沌としており、上位GPU搭載モデルの方が安い場合もあるので、搭載GPUと価格をよく確認して選びましょう。