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AMDの新CPU「Ryzen 7 5800X3D」とは?

 AMDは2022年前半に、Zen 3アーキテクチャを採用する新CPU「Ryzen 7 5800X3D」を発売することを明らかにしています。今回はこのCPUについて紹介いたします。

新技術「3D V-Cache」を採用する「Ryzen 7 5800X3D」

 Ryzen 7 5800X3Dは、Zen 3アーキテクチャを採用する8コア16スレッドCPUで、既に存在するRyzen 7 5800Xに近いスペックのCPUとなっています。

 大きく異なるのはキャッシュ容量で、従来のRyzen 7 5800Xが32MBのL3キャッシュを備えているのに対し、Ryzen 7 5800X3Dは3倍となる96MBのL3キャッシュを備えています。

 このL3キャッシュの増加は「3D V-Cache」と呼ばれる新技術によるもので、CPUコアを備えるシリコンダイであるCCDに、追加で64MBのキャッシュメモリを積層することにより、32+64=96MBのL3キャッシュを実現しています。

5800X3D

従来よりも優れたゲーミング性能を備えるとされるRyzen 7 5800X3D

 大幅に増加したL3キャッシュの代償か、CPUクロックのスペックは若干低下しているRyzen 7 5800X3Dですが、AMDは製品発表会において、従来のRyzen 7 5800Xと同等以上(1~1.4倍)のゲーミング性能を発揮し、Core i9-12900Kよりもゲームにおいては高速であるとしています。

 発売のタイミングや価格次第では、ゲーミングPC向けの有力なCPUとなる可能性がある製品ですので、ゲーミングPCの更新をお考えの方は、今後の情報に注目しましょう。

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