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AMDの次世代モバイルAPU「Ryzen 6000シリーズ」とは?

 今回は、AMDがモバイル向けAPUとして発表した「Ryzen 6000シリーズ」について紹介いたします。

Ryzen 6000 mobile
 ▲Ryzen 6000シリーズ・モバイル・プロセッサーのラインナップ(AMD Webサイトより)

6nmプロセスで「Zne 3+」と「RDNA2」を採用するRyzen 6000シリーズ

 AMDのモバイル向けAPU「Ryzen 6000シリーズ」は、Zen 3+アーキテクチャを採用するCPUコアと、RDNA2アーキテクチャ採用GPUを組み合わせたAPUで、製造プロセスが従来の7nmから6nmに変更となります。

 現在発表されているRyzen 6000 シリーズAPUのフルスペックダイでは、Zen 3+ベースの8コア16スレッドCPUと、RDNA2ベースで12基のコンピュートユニットを備えたGPU「Radeon 600Mシリーズ」が搭載されるとされています。

 既存のRyzen APUと比べると、CPU自体の進化はそれほど大きくなさそうですが、内蔵GPUはレイトレーシング用のRay Acceleratorの搭載を含め、大きな性能向上を果たすことになりそうです。

 また、CPU内蔵機能も強化されており、PCI Express 4.0やUSB4、DDR5-5200/LPDDR5-6400メモリなどが新たにサポートされます。製造プロセスの改良に加え、省電力機能周りの最適化を行うことで低消費電力化を実現するとされており、電力効率やバッテリー駆動時間の延長も期待できます。

4つの製品シリーズで展開されるRyzen 6000シリーズAPU

 次世代モバイル向けAPUであるRyzen 6000シリーズは、 モバイルノート向けの「Uシリーズ」、高性能モバイルPC向けの「HSシリーズ」、ハイエンドノートPC向けの「Hシリーズ」および「HXシリーズ」という、4種類の製品シリーズが展開されます。

 主な違いはTDPの値で、Uシリーズは15~28W、HSシリーズは35W、Hシリーズは45W、HXシリーズは45W以上となっています。

 現在までに発表されているRyzen 6000シリーズAPUは全て6コア12スレッド以上のCPUを搭載しており、ノートPCにパフォーマンスを求めるクリエイターやゲーマーにとって有力な選択肢となることが期待されます。遠からずノートPCを新調しようとお考えの方は、Ryzen 6000シリーズ搭載製品の情報に注目しましょう。

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