パーツの選び方

ケースファンの選び方

 本日は、ケースファンの選び方として、製品選びの際に注意すべきポイントや、製品スペックに記載されている項目の意味などを紹介いたします。

ケースファンのサイズについて

 自作PC向けのケースファンには様々な大きさのものがありますが、フレームの大きさやネジ穴の位置は標準化されており、フレームの大きさに応じて120mmや140mm、80mmなどのサイズがスペックとして記載されています。

 ただし、フレームのサイズ自体が同じであっても、フレームの厚さが異なる場合や、ネジ穴の位置が異なる場合もあります。具体例としては、同じ120mmファンでも25mm厚と38mm厚のものがあったり、140mmファンでありながらネジ穴位置が120mmファンと同じ「140mm径ファン」などがあります。

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▲140㎜ファンながら120㎜ファンの取り付け位置の「SCYTHE KAZE-FLEX 140mm PWM」

 ケースファンを購入する場合は、取り付ける側のケースの対応サイズとファンのサイズを揃えるのが原則ですが、標準的なサイズよりも分厚いフレームを採用するファンや、140mm径ファンのような特殊形状のファンを購入する場合はケース側の設計によっては取り付けられない場合もあるので注意しましょう。

回転数と風量・静圧、騒音について

 ケースファンの「回転数」は、1分間に羽根が回転する回数を示す単位「rpm」で表記されます。回転数の数字が大きいほど羽根は高速で回転することになり、より大きな風量や静圧、そして騒音を生じます。

 風量は、ケースファンが作り出せる風の量を示すスペックで、単位には立方フィート毎分(CFM)が用いられます。この数字が大きいほど、ケースファンは多くの空気を通すことができますが、このスペックはファンの吸気側と排気側に障害物がない場合の数値なので、取り付け状況によってはこれよりも低い数値となる点に注意しましょう。

 静圧は、ケースファンが空気を押し出す力を示すスペックで、水柱ミリメートル(mmH2O)やパスカル(Pa)などの単位で記載されます。数字が大きいほどファンは空気を押し出す力が強いので、より遠くに風を届けることができるほか、ケースファン付近に障害物(メッシュパネルやヒートシンクなど)があるような状況では、静圧の高いファンの方がよりよい性能を得られる場合があります。

 騒音は、ファンが動作した際に生じる動作音のことで、単位には騒音レベル(dBA)が用いられます。このスペックも数字が大きいほど動作音も大きくなりますが、単位のdBAは対数であるため、「40dBAが20dBAの2倍の動作音」という意味ではありません。

電源コネクタとPWM制御

 現代のケースファンは、電源コネクタに「3ピン」または「4ピン」を採用しています。3ピンのファンコネクタは、各ピンに「+12V」、「GND」、「回転数検出」が割り当てられています。4ピンは、3ピンに「PWM制御信号用」のピンを追加したものです。

 4ピン電源コネクタでサポートされるPWM制御とは、PWM信号でファンの回転数を制御するものです。PWM制御を行うためにはファンと接続する側(マザーボードなど)の両方がPWM制御に対応した4ピンコネクタを備えている必要があります。マザーボードによっては、4ピンコネクタが実装されている場合であっても、PWM制御を提供していない場合もあるので注意しましょう。

 なお、4ピンコネクタは3ピンコネクタを拡張した規格であるため、3ピンコネクタを採用するケースファンは4ピン電源(マザーボードなど)に接続できます。逆に4ピンコネクタを採用するケースファンを3ピン電源に接続できるか否かはコネクタの形状次第で、接続できた場合でもPWM制御は利用できません。

RGB LEDについて

 近年、ケースファンにはイルミネーション制御に対応したRGB LEDを搭載しているものがあります。
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▲Fractal Design Aspect 14 RGB PWM White Frame
 どのような制御に対応しているのかにもよりますが、メジャーな規格としては「RGB LED(4ピン)」や「アドレッサブルRGB(3ピン)」があり、これらはコネクタを通じてマザーボードやLEDコントローラと接続することでRGB LEDを制御できます。

 他には、CORSAIRなどが自社ブランドで独自規格を提供しているなどの例がありますが、他のパーツと連携したイルミネーション制御を行いたいのであれば、どのようなコネクタを備えているのか、また、対応している制御規格(ASUS Aura sync、MSI Mystic Lightなど)についてよく確認しましょう。

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