本日は、Intelの単体GPU製品としてリリースされた「Intel Arc Aシリーズ」について改めて紹介いたします。
4モデルが購入可能なIntel Arc Aシリーズ
開発コードネーム「Alchemist」で知られるIntelの単体GPU「Intel Arc Aシリーズ」は、2023年6月現在の時点で、4モデルが購入可能となっています。
その4モデルというのは、最上位GPUに16GBのVRAMを組み合わせた「Arc A770 16GB」、VRAM容量を半分にした「Arc A770 8GB」、下位モデルにしてミドルレンジGPUの「Arc A750」、エントリークラスの「Arc A380」です。
Arc Aシリーズは、レイトレーシング演算用やAI演算用のエンジンを搭載するほか、最新の動画フォーマットである「AV1」のエンコードに対応したメディアエンジンを搭載するなど、先進的な設計を取り入れたGPUで、発売初期こそGPUドライバの完成度の低さが目立ったものの、最近ではドライバも成熟が進んでパフォーマンスや安定性が改善されてきています。
また、3万円台で購入できるArc A770 8GBやArc A750は、コストパフォーマンス的にも魅力的な製品となっており、ミドルレンジクラスでは注目に値する製品のひとつです。
競合に鉄板のGeForce RTX 3060 12GBや、AMDの新GPUであるRadeon RX 7600が存在することや、改善されたとはいえ依然として評判の高くないドライバのクオリティなどを考慮すると、なかなか第一の選択肢にはならないかもしれませんが、少し変わった製品を試してみたいというお考えをお持ちの方であれば、Arc A770 8GBやArc A750を検討してみてはいかがでしょう。