AMDから、新型のミドルレンジGPU「Radeon RX 7600 XT」が登場しました。今回はこのGPUの特徴について紹介します。
16GBの大容量VRAMを搭載「Radeon RX 7600 XT」
Radeon RX 7600 XTは、AMD最新のRDNA 3アーキテクチャを採用するミドルレンジGPUで、既存のRadeon RX 7600をベースに、GPUクロックの高速化とVRAM容量の倍増という強化が施されたモデルです。
コスト重視のミドルレンジGPUに16GBのVRAMが必要か否か
Radeon RX 7600 XT最大の特徴は、無印モデルの8GBから倍増した16GBのVRAMです。
近年、高画質設定を適用すると、フルHD解像度でも8GBのVRAMでは容量が不足するゲームが登場したり、クリエイティブやAIなどの用途では大容量VRAMのメリットが生じたりと、大容量VRAMの必要性が高まりつつあることは事実です。
ただし、大容量VRAMが求められる用途の多くは相応のGPU性能も求められます。基本的にVRAM容量が多くて性能的に困ることはないのですが、Radeon RX 7600 XTに関しては販売価格が無印版より2万円ほど高くなっているため、コスト面で大きなデメリットが生じています。
このコストのデメリットを受け入れてでも、16GBのVRAMを必要とする明確な用途があるのであればRadeon RX 7600 XTを選択するのも良いですが、8GBで足りる使い方をすると割り切って無印版を選んだり、もう少しだけコストを掛けられるなら12GBのVRAMを備える上位のRadeon RX 7700 XTを検討してみるのも良いでしょう。
